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続・地方都市の個人商店がどこまで戦えるか、アンケート

今週末は博多遠征。

まず金曜日午後の博多セミナーでは「仕事力倍増」と題してパソコンとスマホを使ったタスク管理術をマスターしていただく。「Nozbe」(ノズビー)というアプリをつかって話をすすめるが、タスクの共有機能という点では話題の「Wunderlist」(ワンダーリスト)についても語らずにはいられない。また、Mac と iPhone ユーザーには「OmniFocus」(オムニフォーカス)もおすすめである。特に、プロジェクトのなかにサブプロジェクトを設けようとしたときなど OmniFocus の独壇場である。いずれにしろ、大切なことはソフトの使い方ではなく、その奥にある仕事術の思想を理解すること。効率的に仕事をすすめるだけでなく、効果的な仕事術をマスターする必要がある。そのために不可欠な目標設定についても語らねばならないだろう。話題の Apple Watch も持参し、武沢流 Apple Watch 術も語る予定。果たして4時間の枠でおさまるだろうか。

5/29(金)仕事力倍増セミナー in 博多  14時~18時
http://www.e-comon.co.jp/session/?p=5388

※セミナー終了後、18時半から博多駅筑紫口の「大衆割烹 ひかり」でクエ鍋コースの懇親会を開催します。鍋が人気のお店ですが、旬のホタルイカやゴマサバなど鮮魚も絶品。会費は数千円になる予定。懇親会ともどもぜひご参加ください。

翌日の土曜日(5/30)は 「博多 WRMRキャンプ」(9:20~13:00)。6月対策を万全に、そして2015年の下半期対策を行うセミナー。話を聞くだけでなく、実際に計画したものをおもちかえりいただく実践セミナーになる。こちらは少人数でリラックスしたセミナーになりそう。お席にまだ余裕あり。経営者でない方の参加も歓迎する。

5/30(土)「博多 WRMRキャンプ」(受付9:00から)
http://www.e-comon.co.jp/session/?p=5610

さて、昨日のつづき。
次のようなお題を差し上げ、アンケートでたくさんの意見をお寄せいただいた。

【クイズ】
あなたは地方の田舎町で化粧品店を経営している。しかし人口2万人のこの町ではなかなか売上が伸びない。せめてあと20万円余分に売れれば楽になるのだが、その20万円がなかなか遠い。年齢は還暦をすぎているが、幸い、子どもが店を手伝ってくれていて、「もっと強みをネットでアピールしたら。ネットのことなら任せてよ」などと生意気なことを言っている。果たしてこんな地方都市の、名もない化粧品店で売上を伸ばす方策などあるのだろうか?

意見をお寄せいただいたのは21名。おひとりだけ意見欄が白紙だったが、他の20名の方からはなかなか鋭い、まるでコンサルタントのアドバイスを聞いているような気分になれる意見があつまった。全部掲載したいところだが、あえてその中から8名様の意見をご紹介したい。

1.コミュニティを形成する(「リボン」さん)
一軒一軒ちらしを持ってまわる。そのチラシを持参していただいた方のみ何かのメリットをつける。同時に店で顧客同士の
コミュニティをつくる。たとえば美しくなるため、といった共通の目的をもつコミュニティをつくり、自分の店も地域の皆
様も幸せになる方法をみんなとともに考えていけば、自然に売り上げも上がると思う。

2.シルバー向けの教室を開催します(「こまばたろう」さん)
「シルバー層・準シルバー層向けのアンチエイジングメイク教室の開催」です。店主自身が元気な高齢者の当事者ですか
ら、中高年層に向けて「若々しい中高年の化粧や暮らし方の秘訣」等の話題を中心に店等でセミナーを開催し、化粧品メー
カーの営業社員も動員して、自然な若さを強調できるような化粧法を教える。これは口コミでどんどん広がる。元気な高齢
者が増えることは社会を明るくする運動にもつながり、鬱病予防にもなる。ぜひ!!

3.やれることはたくさんある(K.Y さん)
アンチエイジングのトリートメント効果のある簡単なエステなどの施術や家でできるケアの紹介を含めたサービス。まつエ
ク、ネイルケアを短時間でリーズナブルに提供。美容師さんとのコラボレーションによる新商品を使ってのヘアメイク教室
の開催。ポイントカード発行。喫茶コーナーを併設。(滞在時間の延長)

4.バンコクでは紙媒体です(小田原さん)
何でも出来ます。Fax、張り紙、チラシでの広報。隣近所に挨拶に回る。電話での御用聞き。年賀状、暑中お見舞い、などな
ど、挨拶葉書を送る。人口2万人の町でネットは役に立ちません。コンピュータの前に座っている時間があれば、家の前に立
って、歩いている人に挨拶したほうが効果はあります。数万人の日本人が住むバンコクはネットは役に立ちません。紙媒体
が強いです。

5.訪問に力をいれる(T.Kさん)
化粧品店ということなので、店頭での対面販売をしているという前提で考えます。地方都市なので、公共交通機関も乏し
く、自動車は一人一台という状況でしょう。高齢化も進んでいるはずなので、店頭に来てもらうことは、余程のことがない
限り難しいです。そこで、お店から新規顧客の自宅へ訪問する形式の移動販売があります。既存、及び新規顧客の年齢層を
高めと想定すると、広告はインターネットよりも、昔ながらのチラシの方が効果的です。

6.ネットに力を入れる(中嶋さん)
息子にHPを制作を依頼する。それからブログとフェイスブックに登録し、これからの季節でお客様が困ってお店に購入にき
た商品のPRとお客様の悩み、その悩みの解決策をブログ、フェイスブックで訴求する。メーカーに交渉し、商品のまとめ買
いをするので仕入れを下げてもらう。お客様には、フェイスブックでいいねを登録していただいたら商品の割引の特典を提
供する。利益率の高い商品はアフリエイトを募りPRしてもらう。メルマガを毎日作成して、病気やダイエット、ヘルスケア
などの今までの知識を伝えていく。そのような努力を積み重ねると顧客は増えていくと思います。

7.地方都市ならではのゲリラ戦法(「会津の侍 大ちゃん」さん)
二万人くらいの地方都市の中高年の女性にアピールするには、お知りあいの地元のスーパーに何気なく「三個入りの納豆」
の商品に、<10歳若返る化粧水プレゼント券>を毎日三枚ほどはさんで頂く相談をかけて、スーパーのお店のオーナーの奥
様に毎月最高の化粧水を届けとくスキーム。納豆の次は、たまご、次は牛乳、次は・・・とスーパー側も話題作りができて
ウィンウィンの関係が構築できる

8.「店舗外」「店舗」「ネット」で活動整理を(大貝さん)
人口2万人の田舎町であることから、住民の年齢層は高いと見ます。ということは、その高い年齢層がらみの売上を伸ばすこ
とを考えます。
1.店舗外の活動を行う
人口の少ない町でも昨今なら老人介護施設の1つや2つはあるはずです。その介護施設に居宅するあるいはデイサービスな
どに通ってくる方々のためのお化粧講座を開きます。(材料は持ち出しになりますが、介護施設では申出があれば喜ばれ
ると思います。)このとき、老人の方に化粧を施したり、やり方をアドヴァイスするのはもちろんですが、比較的若い、
施設の職員の方にも行うことです。(施設職員の方々は濃い化粧など嫌われますので、職業柄あまり化粧などをしません
が、薄くて良い方法などをお教えられると良いと思います)

2.店舗にて
店舗の広さや場所・駐車場があるかなどにもよりますので勝手な事を書かせて頂きます。在庫にはなりますが、取扱商品
を見直します。例えば
・お年寄りに喜ばれる色や素材の化粧品は?
・介護職員さんや付き添いの若い方にも喜ばれるものは?
・ドラッグストアの縮小版のイメージで化粧品だけでなく、ちょっとした介護用品、例えば、杖、専用の靴、ナース靴
(介護職員さん用)、下着、専用寝巻なども必要なのでは?(おむつは、種類が多い上、かさばるのとドラッグストアに
価格で全く叶わないので要検討です)
もう一つ、いろんな意味でバリアフリーで入りやすい、滞留しやすいお店かどうか見直す
・古い町にあるような、一見さんお断りで、本当に近所のお馴染みさんしか入れないような店舗の雰囲気になっていない
か?
・入口の敷居や店内での段差を無くし、車いすでもはいれるようになっているか?(通路も幅をとってあるか)
・来店した方がゆっくり相談や話ができるようなスペースが取ってあるか?
・ギラギラした商品だけが陳列されているような窮屈な展示はしていないか?
・手書きで良いのでわかりやすく大きな文字のPOPで商品の使い方をアピールしているか?etc
3.ネットにて
やはりHPは立ち上げておきましょう。
・店舗の地図や駐車場などの位置もはっきりわかりやすくします。
・商店街などの集合駐車場などは特に、有料の場合もあるので条件をはっきり書いておいて、見た方が誤解のないように
します。「1」の店舗外活動の告知などはきっちり行いましょう。
・SNSが得意なら、施設や参加の方々に許可を頂き情報発信をします。
・お年寄り専門の化粧法の動画あまり見かけませんので、YouTubeなどの動画投稿もお勧めです。店舗外活動は、介護に
近い商品を扱い始めると、メーカーさんが直接「良い靴の選び方講座」などと銘打ったこともやってくださるのでバラエ
ティは多くすることが可能です。他にもやれることはたくさんあると思いますが、比較的短時間で行えそうなものを考え
ました。こういった店舗外活動も含めた動きは売上のみならず、お店の社会貢献の一つになるとも思います。
以上です。

さすがというべきシャープなご意見、ありがとうございました。明日は私の意見と景品当選者の発表をさせていただく。おたのしみに。