読者の方からメールを頂戴した。
・・・毎朝の配信、ありがとうございます。私は本文の前で紹介される『今日の言葉』が好きです。自分用に整理しているほどです。出来れば、『今日の言葉』が本文の内容と連動していると素敵なのですが、欲張りでしょうか? (長野県 鹿島さん)
・・・
愛媛県のTさんからも同様のメールが届いている。
武沢からの回答・・・「なるべくそうします!」
確実にお約束することは出来ないが、せっかくの名言でひらめいたインスピレーションを本文でフォローできるような形にするよう努力する。ではさっそく今日から。
冒頭で、イスラエル初代首相のベン・グリオンは、働くことの「価値」と「意義」について述べている。その品位や自由さ、創造性などを誇りにすべきだと語っている。
視点を変えて、働くことの「喜び」を語った名言がここにある。19世紀半ばの英国において、影の大蔵大臣とささやかれたジャーナリスト、ウォルター・バジョットの言葉だ。
「仕事は娯楽より快い。心のすべてに、つまり人の本質全体に娯楽よりも持続的で深い影響を及ぼす。けれど、そんな効果があるようには見えないものだ。」
自分自身に問うてみよう。次の二つの質問に対して、誠実に答えよう。
1.今の仕事に価値を感じているか
2.今の毎日の仕事に喜びを感じているか
両方の問いに対して、「はい」と回答できた人は幸いだ。もし、そうでない人は、さっそく今日の昼休みにでも、なぜ「はい」ではないのかを考えてみよう。
更に、
・どうすれば価値を感じるようになるか
・どうすれば喜びを感じるようになるか
の答えも見つけよう。
最後に一つ大切なことを付け加えよう。理屈ではなく、パーソナリティに負う部分が大きいということだ。
環境や他人のせいで何かが出来ない、というような言い訳は止めておこう。ゴルゴ13のように、与えられた条件下で最善を尽くすのがプロだ。いかなる環境、いかなるメンバーを与えられても決してあなたの自尊心や喜びは揺らぐことがない。いかなる無理難題も平気な顔で成し遂げる。プロフェッショナルとしての自覚と誇りがなせるワザだろう。そして、いつも最終ゴールを設定し、その達成に向かって熱中できる人、それはパーソナリティの問題であり、しかもそれは、あなたが選択して身につけることが可能なものなのである。
今の仕事の価値と喜びがどこにあるか、どの程度あるのか、再点検してみよう。