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毎日がゴールドコースト

昨年2月、オーストラリアのゴールドコーストを旅した時、ご主人と一緒にワイナリーや自然公園を案内して下さった寺田未知さんがテレビに出た。
日テレ系・読売テレビで放送されている「ぐっさん」(山口智充)の『グッ!と地球便』という番組。

名古屋では昨日の放送だったが、今後、西日本テレビ(香川・岡山地方)では9/7に、青森県では9/14に放送されるという。
→ http://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/080810.html

寺田さんは京都出身。22才でご主人のジュリアンさんと結婚。ゴールドコーストの海岸に魅了され、現地でウエディング・プランナーの仕事を始めた。

オーストラリアで思い出に残る手作りの挙式が挙げられる、とクチコミが広がり、昨年は限定数いっぱいの年間100組の挙式を手がけたというからすごい。

★寺田さんのハッピネスプランナー
http://www.happinessplanner.com/

「がんばれ社長!」を毎日読んで元気をもらっている、という彼女。
日本から遠く離れた異国の地で、堂々と人生の夢を実現しておられる様子を見て、私も元気をもらった。
一緒にこの番組を観ていた家人は、「こんな素敵な場所で、こんな素敵な仕事をするなんて夢みたいな生活だね」と。

たしかにそうだが、それを成立させるためのご苦労は大変なものだったろうと想像する。

番組では、私も行ったあのワイナリーも映った。寺田さん一家の食事の場面もあった。日本語と英語と関西弁をたくみに使い分けながら、親子4人が楽しそうに会話しておられる様子はほほえましくもあった。

彼女のライフスタイルを見ていて、改めて自分らしく生きなければならないと思った。
自分らしく生きるとは、好きな所で好きな人と好きなことをするということだ。それが人に感謝されることであれば最高ではないか。

最近、ある都市で従業員数20名の広告代理店を営む社長が、自嘲気味にこう言った。

「武沢さん、自分は来年で還暦。30才で起業したので30周年になる会社をずっと経営してきた。この30年間、広告業界はインターネットの出現などで劇的に変わった。私の息子のような世代の経営者たちが、たくさん上場企業を作った。それにひきかえ自分は、いまだにローカルの弱小企業。内心、じくじたるものがあるが、今から会社をデカクするぞという気概もない。少々悔しいがこれが現実なんだから、受け入れざるを得んよねぇ」

そう言いながら、ぐい飲みの酒をぐいっとあおる。

酒を注ぎながら私は一オクターブ高めの声で

「社長、人と比較しちゃいかんですよ。他人をうらやむ必要はないし、さげすんだり高ぶったりする必要もない。淡々と粛々と自分の理想を掲げて近づいていくだけのことで、ああだこうだと済んだことをグチっていてはいかんと思いますよ。それよりも社長は好きな広告の仕事を40年もやってきて、20人もの社員に助けられながら今も夢を追ってるわけですから、むしろ、人からあこがれられる立場でしょう」

自分の器以上のことをしてはならない。自分らしくないことをしようとすると辛くなる。

「会社は社長の器以上に大きくならないし、器以上に大きくしようとしてはならない」と言われる。
たしかにその通りだと思うが、私は別のことを言いたい。

「会社は社長の器どおりの形にすべきで、変形させてはならない」

自分の器は、勉強や努力で多少大きくすることは出来るが、生まれた時から形はすでに決まっているのではないだろうか。
たとえば、大会社を創るのにふさわしいハート型の人。中規模がふさわしい星型の人、小規模や個人事業がふさわしいダイヤ型の人、という具合。

その形を大きくすることはできても、型は変えられない。ムリして変えようとするとおかしくなる。

オーストラリアの寺田さんのように自分に素直になって生きていると、きっと苦労も障害もやり甲斐の一部になり、毎日がゴールドコーストのように光り輝くのだろう。