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我々のOS

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読者の皆さん、絶好の陽気となりました。そして、今日も日本一オモシロク、ためになる経営マガジン「がんばれ社長!」494号へようこそ。ところで昨夜、私は本当にぐぅっすり眠って気持ちよかったです。おかげで今日は普段よりもずっとずっと絶好調!さぁ、気合いを入れて参りましょう。

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以上が今朝の私の自己暗示だ。

「武沢さん、だまされたと思って今から一週間、あることをやってみないか?これは武沢さんの毎日を劇的に変えるかも知れないし、変えないかも知れない。でも原価は無料。時間もかからないし、副作用もない。どうだい?」

「わかりました。社長が良いというなら、やってみますので教えて下さい。」

「まず夜、ふとんに入ってから次のように言う。『あ~~~、今日は一日楽しかったぁ』と。」

「え、たったそれだけ?」

「そう、それだけ。そして朝、目覚めたら次のように言う。『あ~、よく寝た。ふぅ~、気持ちイイ』って。」

「それぐらいなら出来そうです。やってみましょう。ところで社長はこの方法を何日くらいやってるのですか?」

「ぼく?う~んと三日目かな。たしかに何かが変わってきたよ。はっきり言って昨日は2時間しか眠ってない。でもこの暗示で起きたら気分が全然違うんだ。」

なるほど。もともと人間は良かれ悪しかれ自己暗示の生き物なのかもしれない。ならば、意図して積極的・肯定的な自己暗示をかけたほうが良いに決まっている。このような潜在意識への積極的働きかけについては、私も以前からいろいろな試みをしてきた。こういう話は好きだし、抵抗なく挑戦できる。長続きしないのが難点だが、時々思い出しては実行している。

この社長の話、続きが興味深い。それを整理すると次のようになる。

人間の脳はものすごく複雑精緻な動きをしてくれるが、そのOS(オペレーティングシステム)は、驚くほど単純だ。それは、口から出た言葉や単語をそのまま実行しようというOSなのだ。だから、「失敗」とか「悩み」とか、「敗北」とか「病気」などのネガティブ系の単語をたびたび使っていると、そうした現実を引き起こそうと、潜在意識が努力を始めてしまうのだ。それはホルモン分泌という形で努力を開始するのだ。失敗ホルモン、病気ホルモンを分泌する。逆の場合には、成功ホルモン、健康ホルモンを分泌するのだ。

また、注意しなければならないのは、我々のOSは、文法を理解できないということ。例えば、主語を認識しない。「アイツは失敗したらしい」と言った場合、「アイツ」という主語を認識せず、失敗という現象や名詞だけをキャッチしてしまうのだ。また、否定語も認識しない。「失敗したくない」という場合、“したくない”を認識しない。だから“失敗”だけを認識してしまう。

このように至極単純なOSなのだが、鈍感でもある。一日や二日、なにかの暗示をかけたところで、すぐには何にも効果はでない。ところがある一定期間くり返してやると、一気に変わり始めるのだ。

例えるなら、こうだ。風呂おけにいっぱいコーヒーが入っている。ブラックコーヒーだ。そこに牛乳を数滴たらしてみよう。きっと何も変わらないはずだ。だが、お構いなく毎日毎日たらしてみよう。するとどうなる?一週間後か一ヶ月後には必ずカフェオーレが完成しているはずだ。そして何年かたってごらん、きっと100%牛乳になってるはずだよ。

ざっと、そんな話だった。

なるほど、結構単純なOSだ。口癖に注意しよう。それは口から発せられる言葉だけでなく、私たちの心のなかでつぶやいている自らへの投げかけ言葉、それが積極的で肯定的になるようにしよう。

そして、「今日の言葉」にあるように、上機嫌でいくことが我々の第一の義務だと考えてみよう。