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続続・志気盛ん

●ナポレオン・ヒルの名著『成功哲学』では、40才になったら性エネルギーを転換せよ、と教えていた。
だが、肝心の転換法を具体的に教えていない。そこで困った私は、いろいろ調べまわったあげく、いくつの著書やサイトと出会うことになる。

●最初の一冊、藤本憲幸著「『性的人間』の成功法則99」(実業之日本社)はよくできた本だ。
氏は、もともと性エネルギーの素になっている生命力そのものを理解し、それを高めることが基本であると説く。

●長年インドで修行してきた著者は、生命力を高める基本は正しい呼吸法のマスターと、睡眠管理、栄養管理、ヨガやリンパマッサージなどにあるとアドバイスを送る。

●同著では、人間の生命力の強さは最低のレベル1から最高のレベル7まで7段階あるという。

ちなみに生命力がMAXにあたるレベル7の人とはこんな人だ。

・背筋がまっすぐに伸び
・力強い呼吸が続くので疲れを知らないスタミナをもち
・邪気や毒気に対する抵抗力がつよく
・夜は床について3分以内に熟睡でき、睡眠は2~3時間もあれば充分
・寝ている間はイビキ、寝言、歯ぎしりなど一切なく
・寝起きは快適で、起床後は気分爽快に快便があり
・食事は少食で充分で、普通の人の3分の1の量でもよく、一日三食でなくとも構わない(少食)
・丹田に全身の力が集約し、腹圧が高く、肛門が強く締まり、ヒップアップして動作は機敏

年令に関係なく、こんなレベルの人であれば、性エネルギーの管理などまったく考える必要はないという。むしろ生命のおもむくままに生活すべきだとも。

●その逆に、最低のレベル1の人とはこんな人だ。

・呼吸は弱く息切れしやすい。不整脈や、心臓の薬が手放せない
・本当の睡眠など、最近したことがない
・慢性持病(高血圧や糖尿など)があり通院している
・美味しいものを前にしても食欲が全然わいてこない

こんな人は、年令に関係なく禁欲が必須となる。いかなるエネルギーも無駄にはできないのだ。

レベル2から6までの詳細はここでは省く。

●次に、性エネルギーのマネジメントについては次のように書いている。

レベル1・・精の放出は命にかかわるほど危険ゆえ厳禁
レベル2・・レベルアップするまで放出禁止。上手に他ごとに転換すべし
レベル3・・接して漏らさず(貝原益軒の養生訓)を実践すべし
レベル4・・一回につき、一回までOK
レベル5・・一回につき、三回までOK
レベル6・・一回につき、二回~四回までOK
レベル7・・一回につき、七回以上も可

なるほど、なかなか具体的で良い。

●気になるのは頻度だ。

同じく藤本憲幸氏の別の著書「タントラ房中術入門」(文化創作出版)によれば、中国の古書からこんな数字を紹介している。
要するにこれが頻度の目安だといえよう。

20才 普通の者 一日二度
弱い者  一日一度
30才 盛んな者 一日一度
弱い者  二日に一度
40才 強い者  三日に一度
虚弱体質者 四日に一度
50才 強い者  五日に一度
弱い者  十日に一度
60才 盛んな者 十日に一度
弱い者  二十日に一度
70才 盛んな者 三十日に一度
弱い者  禁止

●この古書では、一瞬の快楽を求めて身体の警告を無視して頻度を増やすと本来の寿命を全うできないと教えている。
正しくこれが管理され、放逸がコントロールされれば誰でも元気に百歳や二百歳まで寿命があり、病気にもかからないと教えているともいう。

●明日もつづく。

<今日の参考書>

★「『性的人間』の成功法則99」

★「タントラ房中術入門」