Apple Watch アンケートを始めている。「がんばれ!社長」の読者が Apple Watch のことをどのように思っているのか興味深い。
私も4月下旬に Apple Watch を 購入予約したが「出荷予定日:6月」と表示されたまま3週間なにも動きがない。早く触ってみたくてしようがない。この際、ヤフオクに出ているプレミアム価格のものでも買おうかと思っていたら、昨日の昼、気になるニュースが飛びこんできた。
「DMM ドットコム」が Apple Watch のレンタルサービスを始めたというのだ。ネットで予約してカード決済すればすぐに指定の場所に宅配されるという。
レンタル料は、
・ 2日:3,540円(1日あたり1,770円)
・10日:7,520円(1日あたり 752円)
・30日:10,180円(1日あたり339円)
となっている。
「一ヶ月一万円か。悪くない。きっとすぐに予約で一杯になる」と思い、その場で一ヶ月レンタルの申し込みと決済をおこなった。その商品が5月14日(つまり明日)の夕方、届くことになっている。案の定、予約が殺到したようでいまでは2ヶ月先までレンタル申し込みができなくなっている。果たして Apple Watch の品薄がいつまで続くか分からないが、少なくとも年内はレンタルやオークションがビジネスになると私はみている。
DMM ドットコム Apple Watch レンタル
→ http://www.dmm.com/rental/iroiro/-/detail/=/cid=nr_02009a/
さて、「がんばれ!社長」の Apple Watch アンケート初日の昨日は50人の方々の回答をいただいた。すでにかなり興味深い反応が得られているが、明日の夜まで受け付けているのでご協力をお願いしたい。
Apple Watch アンケート
→ https://jp.surveymonkey.com/s/BC6MVR8
初日の昨日回答してくださった方のうち、「Apple Watch に興味がない」という方は全体の25%だった。「すでに買った(予約した)」という方と「買う予定」をあわせると21%、残りの50%超が「興味がある」「購入するかどうか迷っている」と回答した。興味がない方の理由は明白で、「iPhone を使っていない」という方はそもそも Apple Watch が使えないわけで、興味がないのも当然といえる。また Apple Watch がウリにしている様々な機能に魅力を感じないという意見もあるが、積極的に Apple Watch を否定している人は少ない。むしろ「もう少し様子を見て」「もっとたくさんの利用者の感想を聞いてからにしたい」「半額ぐらいなら…」など、静観もしくは継続して情報収集したい方が多いようだ。
私は Apple Watch でビジネスシーンが変わるし、仕事術も経営管理も変わるし、経営計画書も変わると思っている。当然、生活も変わるだろう。そんな予感がする以上、確信がもてなくても賭けてみるというスタンスだ。しかも、そのためのテスト経費として5万~10万というのは実にリーズナブル。予約開始初日に予約しなかった自分が恥ずかしいと思っている。
そういえば最近、「QD は SP に勝る!」というスローガンが掲げられたオフィスに出向いた。「ガンダムかな?」と思ったが、そうではない。その広告代理店の W 社長に意味を聞いてみると、「それがうち流の仕事哲学です」という答え。
意味は、 QuickDirty(早いけれど汚い)方が SlowPerfect(遅いけれど完ぺき)より尊ばれる、ということらしい。もともとアメリカで「 Quick&Dirty」(クィックアンドダーティ)といえば、良くない意味で使われる。たとえば、料金の安い簡易食堂のように、早さだけが取り柄で、衛生面や料理の質の面では劣るようなレストランをそう呼ぶ。
それがいつしかシリコンバレーの IT ベンチャーやエリートが集まるコンサルティングファームなどで「Quick&Dirty」という言葉が好意的な意味で利用されるようになってきたという。
たしかに、すべての仕事には QD と SP の側面がある。
経理が経営会議のために提出する業績速報は QD が尊ばれる。しかし、税務署に申告する決算書にはSPが求められる。
Web 制作会社がクライアントに提出する最初のデザイン案は QDが喜ばれ、納品時には SP でなければ意味がない。メールや SNS などのコミュニケーションはほとんどの場合、QD が求められる。
早くそれが欲しいときに何日間も待たされるとイライラする。Perfectな仕事をしてもらいたいときに Dirtyな中味だと失望する。相手の要求や欲求を察知して臨機応変にそれが使い分けられるような仕事をしたいもの。きっと W 社長の会社には SP 好きの人が多いのだろう。
日本製大好きの私がアップル製品を愛する理由は、工業製品の分野で QDを発表し続ける数少ないメーカーだからだ。いや、Apple の場合 QP(Quick&Perfect)に近いとすら思っている。実際に Apple Watch を手にする明日、Apple 社への評価が上がるのか下がるのか、私にはまだ分からない。