★テーマ別★

ビブリオバトル

各地で読書会が行われている。私にも時々幹事の方からお誘いいただく。まだ一度も参加したことがないが、少し興味がある。楽しくてためになる読書会にして、参加者が増えるような工夫をそれぞれの幹事がされているようだ。

そうしたなか、京都大学で始まった読書会が話題になっている。「ビブリオバトル」という。「ビブリオ」とは古代ギリシャ語やラテン語の「本」のことで、「バイブル」の語源にもなっている。それのバトルなのである。ウィキペディアではこんな説明がなされている。

ウィキペディア「ビブリオバトル」

・・・
2007年に京都大学情報学研究科共生システム論研究室の谷口忠大によって考案され、2008年に谷口が立命館大学助教となると、研究室の有志によって運営が続けられた。その後、京都大学の総合人間学部や大阪大学など各地に広がっていった。共生システム論研究室では開始当初よりyoutubeを用いた各発表の公開が行われている。2010年にビブリオバトル普及委員会が発足。同年より、大学生・大学院生を対象にしたビブリオバトル首都決戦が開催されている。
・・・

主に学生の間で人気の読書会らしく、バトル形式を取っているのが特徴的である。
「ビブリオバトル」公式ウエブサイトにはこんなルールが載っている。

・・・
1.発表者が読んで面白いと思った本を持って集まる
2.順番に一人5分間で本を紹介する
3.それぞれの発表の後に、参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う
4.全ての発表が終了した後に、「どの本が一番読みたくなったか」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集
めたものをチャンプ本とする
・・・
ビブリオバトル公式ウエブサイト
http://www.bibliobattle.jp/koushiki-ruru

最近では小中学校などの教育現場でも「ビブリオバトル」が行われているようだ。こんなバトルが各地で開催されていたとは昨日までまったく知らなかった。私はそれを知って、「会社のなかでも取り入れてはどうか」と考えた。社員の読書離れをなげくだけではなく、こうしたイベントを開催することで本への興味をかきたて、同時にプレゼン力の向上にもつなげてはどうかと思う。

考案者の谷口氏によるこんな本がすでに発刊されている。

『ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム (文春新書) 』
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=4213

またビブリオバトルの小説も出た。これは、「ビブリオバトル部」に入部した内気な少女が主人公の学園ノベルで、ビブリオバトルを扱った最初の小説らしい。

『BISビブリオバトル部』
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=4212

一度「がんばれ!ナイト」でもバトルをやってみようかな。