未分類

経営マニフェストの作り方

さあ秋本番!
まだ紅葉も見ていないのに、すでにデパートではクリスマスソングが流れ、加湿器やこたつ、ストーブ、それに年賀カードまでもが売られている。
このまま私たちもデパートと一緒にお正月まで突っ走るのも構わないが、その前に、経営者として来年以降の「経営マニフェスト」をしっかりと完成させ、開運ムード満開で新年を迎えたいものだ。

まず断っておかねばならないが、私が申し上げる「経営マニフェスト」とは、世間で言う「経営計画書」とか「ビジネスプラン」などとは似て非なるものである。
人に見せたり発表したりすることを目的にしていない。あくまで作った本人のテンションがMAXまで上がることを目的とする。

ちなみに、世間の「経営計画書」は、完成させることと発表することに意味がある。
社員や金融機関にそれを配布して、方針や目標を示すことが社長の大切な仕事だからそうする。

だが、責任だから決算期にあわせて毎年作る、なんて楽しくない。
何を企てようかと、ひとり楽しくワクワクなるための知恵と仕組みが「経営マニフェスト」作りのプロセスにある。

もちろん「経営マニフェスト」を社内外に発表して、経営計画書的にも使うことが可能だが、そもそも「経営マニフェスト」は永遠に完成しないかもしれない。
なぜなら、毎月(いや、毎週、毎日)作り直す社長専用の個人経営ファイルだから。

社長でない人が作るのなら個人版の「My マニフェスト」になる。

理屈を言っていてもわかりづらいので、今日から何回かに分けて、「経営マニフェスト」の作り方の手順をきめ細かくご伝授しようと思う。
一人で作れない場合は私の講座に参加されれば良いが、今回はメルマガでの公開講座とする。

まずお近くの文具店でファイルを一冊買ってこよう。

キングジム製、A4サイズのクリアファイル 「ヒクタス± 透明スティックタイプ」(400円位)が良いだろう。
私は20ポケットのものを使っているので、40ページまでのマニフェストが作れることになる。
ファイルの色もたくさんあるので、あなたのラッキーカラーを買えば良い。

キングジム ヒクタス
http://www.kingjim.co.jp/products/file/hikutasu/index.html

次にA4サイズのコピー用紙を40枚用意する。そして、それをクリアファイルに順次放り込んでいくわけだが、その前に、上部にページタイトルだけを書いてからファイルに差し込むのだ。
当然、会社によって目次は異なるが、おおむね次のようになるだろう。
ページごとの詳しい解説は後回しにして、まず一気に<第1部:会社経営編>の目次例を紹介する。あくまで「例」だ。

1ページ目:表紙
第○○期 経営マニフェスト 株式会社△△△と大きく書く。
独自のタイトルを付けたって構わない。やる気が高まることであれば、やっていけないことはない。
2ページ目:目次
全ページの作成が終わってから最後にこれを作る
3ページ目:経営マニフェスト成文化の主旨と決意
4ページ目:経営理念
5ページ目:経営ビジョン
6ページ目:経営方針
7ページ目:5ヵ年運営マスタープラン
8ページ目:今期目標
9ページ目:今期 月別財務計画
10ページ目:今期損益予実管理表
11ページ目:今期重点テーマ その1.○○活動に関する方針
12ページ目:  〃     その2.△△活動に関する方針
13ページ目:  〃     その3.××活動に関する方針

※11ページ以降の数ページは会社によって異なる
顧客創造方針やクレーム処理方針、顧客満足向上方針や品質向上方針や環境美化に関する方針などが並ぶことだろう。

有限会社がんばれ社長!の場合は、

・広告部門の発展に関する方針
・メルマガ・ブログ・webサイト構築に関する方針
・新サービス・新事業開発に関する方針
などの項目が並んでいる。

14ページ目:人材に関する方針
人の採用
15ページ目:既存活動の強化・見直しに関する方針

※有限会社がんばれ社長の場合は、ここで整理整頓に関する方針、社員の待遇向上に関する方針や社員旅行と福利厚生に関する方針などの項目が並んでいる。

16ページ目:経営管理に関する方針
17ページ目:年間経営カレンダー
※会社によっては最後に、今期組織図をつけてもよい。

以上が <第1部:会社経営編> である。

私は個人事業主だから人事方針は関係ない、と言われるのならその箇所を省略してもらって構わない。
無理にページ数を増やしすぎても分かりづらいものになるので、身の丈にあったページ数が良いだろう。

ただし、1ページあたり一億円の年商、と思って気合いをこめて各ページを具体的かつ綿密に作っていこう。

「経営マニフェスト」の白眉は、<第2部:個人経営編>にある。
だが、今日はここまで。続きは来週にしたい。

この段階で大切なことは、中味を考える前にタイトルだけのページをどんどん挿入してしまうことなのだ。

まずここまでをやっていただきたい。

<来週に続く>