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名ドライバー

某日、A社長との会話。

A氏:「武沢さん、私は自分でもあきれるくらいに熱しやすく冷めやすい。この性格を直さないとダメなんでしょうね。」

武沢:「社長、私も一緒ですよ。と言うよりは、経営者の大半が同じような性格を持っておられると思いますよ。詳しく調査した    わけではありませんが、几帳面でコツコツタイプというのは専門家には多くいますが、経営者にはあまりいないように思    います。」

A氏:「武沢さんも冷めやすいの?意外だなぁ。だってマガジン発行を続けること自体が僕にはマネできない性格だよ。」

武沢:「それは性格というより、きっと他の問題ですよ。私の場合、『がんばれ社長!』の発行は、自分の目標とか価値観から来    ている大切な仕事ですし、生活の一部ですからね。私の性格そのものは、とっても飽きっぽいですよ。」

A氏:「へぇ、そうなんですか。」

そうなのだ。
私だけでなく、“熱しやすく冷めやすい”という性質は多くの経営者が持ち合わせているようだ。いや、人は皆、そうした部分を持っているのかも知れない。

・勝つか負けるか分からない
・やれるかどうか分からない
・達成できるかどうか分からない
・期限に間に合うかどうか分からない

そうした難関に挑むとき、人はやり甲斐を感じ、燃える。しかし何かがきっかけになって情熱が失せ、やる気が冷める時がある。そうなる原因には、二つあるのではないか。

・勝ち方がわかり、あとは単調な作業の連続になった時
・とても勝てない、というあきらめの気持ちが湧いた時

いずれの場合も目標を最新のものに更新してやる必要がある。情熱が冷め始めるとき、目に見えて表れる兆候というものがあるはずだ。

私の場合は、気持ちが冷めてきた時には、次のような兆候が出始める。

・目覚めでグズる
・マガジン発行に手こずるようになる
・手帳の余白欄が白っぽくなる
・ランチに手帳を持って行かなくなる
・・・etc.

そうした予兆が出たときは目標が自分をモティベートしていない証拠だ。さっそく目標や計画を更新してあげよう。もっとも御しがたい乗り物、それはフェラーリでもポルシェでもない。“自分”という乗り物だ。それを制御できる名ドライバーは自分しかいない。