断食初日を終了した。何も食べずに過ごすわけだから、時間をもてあますに違いないと想像し、大量の書籍を持参したが読む時間はゼロ。
そんな余裕はどこにもない。
むしろ初日の昨日と二日目の今朝は、こちらの不慣れさなども手伝って、もっとゆっくりさせてよ、と言いたくなるほど忙しかった。
「自由度が相当高いですよ」と紹介者の松村さんが言っていたが、絶食療法の方だとたしかにそうだろう。
絶食ではなく低カロリー療法を選んだ私には、朝食がパンとチーズと牛乳、フルーツ。昼食と夕食には、一杯のお粥と一汁二菜。夜食としてビスケット二枚とヨーグルト又は、アップルジュースが出るので空腹感はまったくない。
むしろ、「もう食事時間か」という感じ。
水分は、給水・給茶サーバーから各自が自分のポットに補給する。
一日1リットル以上の水分補給を要求されているが、もともと水分好きの私なので、無問題。
(絶食者は2リットルの水と特製ジュースを飲む)
ここは淡路島にある洲本市五色町。
医学的断食(絶食)療法・低カロリー療法のための全国で唯一の公的専門施設として、兵庫県と五色町とが合同事業として1982年に開設した。道場長は医学博士の笹田信五氏。
ここ五色町は、『菜の花の沖』の主人公・高田屋嘉兵衛が生まれたところとしても有名で、近所には立派な記念館や記念公園がある。
島周辺には、西に播磨灘、東に大阪湾をのぞんで、いたるところに名高い海水浴場やキャンプ地が点在する恵まれた自然環境にある。
道場での標準的な一日
・7:00前後 起床 採尿、体重・脈拍・血圧・体温測定
・7:30 部屋巡回(看護師が部屋を巡回する)
・7:45 朝食(絶食者はなし)
・8:45 保険体操
・9:00 丹田呼吸法入門
・9:30 部屋巡回(道場長による在室検診)
・11:30 昼食
・13:00 講座(栄養管理士の食生活レクチャー)
・14:00 講座(カウンセラーによる性格分析講義 総論)
・15:00 脈拍・体温測定
・15:30 丹田呼吸法の会
・16:00 部屋巡回(道場長による在室検診)
・16:30 血液検査(適宜)
・17:00 夕食 (17:15玄関閉鎖)
・17:30 女性入浴(健康上の理由でバスタブ使用禁止)
・18:40 男性入浴( 〃 )
・19:45 夜食(ビスケットとヨーグルト、絶食者はなし)
・20:00 講座(カウンセラーによる性格分析講義 各論)
・21:00 巡回
・22:00 消灯
スケジュールはびっしりだが、講座は自由参加なのでのんびりすることも可能。
欲ばりな私は、講座は全部受けたい。だからメルマガは昼食前までの時間でやるしかない。
この道場には3泊4日の体験コースもあるが、おすすめは11日コースか16日コースだという。
私は7日コースにしたが、次回は半年後に11日コースで参加するつもり。
気になるお値段だが、公的機関ということもあってかかなりお値打ち。
一泊料金は、約1万円(七人部屋)~2万円(特別個室)。医学管理料や講座受講料などすべて含んでこのお値段だ。ゆったりしたロビーの横には、人気映画のDVDが楽しめるブースがあり、3階に上がれば播磨灘を一望できる図書室もある。
「へぇ、スレンダーなあの歌手も・・・」と、有名タレントが断食に訪れたときのサインも見つかる。みんな努力してるんだ。
意外にも、若い女性が多いのには驚いた。7割位が女性で、そのうち半分が20代、30代。男性も私が上から3番目くらいの高齢で、あとの10名ほどは皆20~30代だろう。
「断食道場」という名前からして、辛そうな苦行的な場所だと想像していたが、予期に反して気分的には嬬恋リゾートにいるような感じ。
すばらしいお天気に恵まれたせいもあってか、まだ二日目の朝だというのに身体が軽く感じられる。
身体が軽いと気分も晴れ晴れしてくるようで、あなたもここへお連れしたくなった。
そうだ、こんなのいかがだろう。
・経営者合宿に断食道場を利用しよう
・社員旅行に断食道場を使おう
・家族そろって断食旅行なんてどうだろう
・健康に不安を抱える親に、断食合宿をプレゼントしよう