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四国旅日記

今年の夏休みは、ネバダ観光の櫻井社長と四国の徳島・松山を旅した。
久しぶりの「がんばれ社長!」執筆となる今日は、「四国旅日記」を書いてみたい。

徳島県鳴門市。

渦潮(うずしお)を見下ろす鳴門大橋ふもとの丘に、とってもすごい美術館がある。「大塚国際美術館」という。
オロナミンCやポカリスエットで有名な大塚製薬は、鳴門出身なのだ。
同社が10年前、創立75周年を記念して建てた、日本最大の常設展示面積をもつ「陶板名画美術館」である。

今年、開館10周年を記念してミケランジェロの「最後の審判」(システィーナ礼拝堂天井画)が完成した。
3,150円の入場券を買って館内に入ると、原寸で作られた「システィーナ礼拝堂」がすぐ目に飛び込んでくる。
イヤホンガイドの解説を聞きながら、迫力満点の天井画を見上げていると、二年前のイタリア旅行で実物を観たあの感動がよみがえってきた。

「大塚国際美術館」はとにかく広い。二時間見込んでいた鑑賞時間だが、とても足りない。最低でも半日は必要だろう。万歩計のカウンターがみるみる増える。

ダヴィンチの最高傑作「モナリザ」、「最後の晩餐」をはじめ、光の天才画家レンブラントや、天才ピカソ、ゴッホ、ミレー、ダリ・・・、
世界の名画1000点以上が原寸サイズで再現されている。

警備員もいないし、厳重なガラスケースにも入っていない。触っても怒られない、なぜなら、全部陶板でできているから。陶板でありながら油絵の立体感などが本物同様に再現されている。こんな美術館、みたことない。おそるべし鳴門、おそるべし大塚。

美術を堪能し、鳴門の海からあがったばかりの鯛も堪能し、タクシーで徳島市へ移動。今夜は念願かなって初の阿波踊り見物。
私の父親が徳島出身で、子どものころからこの街には何度も来ているが、なぜか阿波踊りだけは縁がなかった。

市内に入って人の多さにびっくり。どうやら今年の徳島は例年よりも観光客が多い。なぜなら、徳島を舞台にした映画『眉山(びざん)』(さだまさし原作)人気の影響だとか。

「眉山」では、阿波踊りがクライマックスシーンに使われたが、我々は、そのロケに使われたという南内町演舞場のさじき席で見物。

「1かけ2かけ3かけて、やっぱり踊りはやめられない」などのかけ声とともに、優雅かつユーモラスな舞を見ていると、こちらの身体までリズムに乗り出す。

圧巻はフィナーレ。南内町演舞場でしか見られない千数百名の総おどり。スケール・迫力・美しさにとにかく感動。日本のどの祭りにだって負けてないぞ、また来たい。

そして伊予・松山へ。

お目当ては「坂の上の雲ミュージアム」。その名のとおり、司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』にまつわる記念館であり、松山の街全体をフィールドミュージアムとする構想の一角を担う施設として、この春創設されたもの。

同ミュージアムは開館間もないせいか、まだコンテンツ不足に思えたが、ここを訪れた人の多くが司馬作品を読みたくなることだろう。
あまりの大作ゆえ、大河ドラマにも映画にもなっていないこの作品、遂に2009年からNHKスペシャルドラマとして三年にわたって放送されることが決まった。

配役も、
・秋山 真之(あきやま さねゆき)・・・本木 雅弘
・秋山 好古(あきやま よしふる)・・・阿部  寛
・正岡 子規(まさおか しき)・・・・・・・香川 照之
・正岡  律(まさおか りつ)・・・・・・・菅野 美穂

と発表され、早くも街のムードは盛り上がっている。

炎天下、歴史にちなんだ散策を終えた我々は全身汗びっしょり。
今夜の宿、道後温泉にチェックイン。浴衣に着替え、下駄をひっかけ道後温泉本館へ。
ここは、映画「千と千尋の神隠し」で登場する温泉宿のモデルと言われるだけあって温泉情緒満点。

夏目漱石が描いた「坊っちゃん」も浸かったという湯船に浸かり、漱石が執筆で使った部屋「坊っちゃんの間」で風にあたると気分は一気に明治へとタイムスリップ。

四国から名古屋にもどる途中、高松でさぬきうどん店を三軒はしごし、更にその後は新神戸で下車して阪神甲子園球場へ。

応援する「大垣日大高校」の記念ボールをゲットし、帰路についた。

ネバダ観光 http://www.nevakan.com/

阿波踊り
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:%E9%98%BF%E6%B3%A2%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8A_3.JPG

道後温泉本館
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/dogojimu/tanken/gaikan/index.html

坂の上の雲ミュージアム http://www.sakanouenokumomuseum.jp/