今日は「ホテル知床」のロビーから発信。きのうの夕食の、海の幸がご馳走すぎて、朝食はパス。アイスコーヒーを飲みながら書いてます。
ちょっとした旅レポートをば、お届けしたい。
名古屋から女満別(めまんべつ)の空港まで2時間のフライト。
正午の女満別は摂氏13度と快適。気温30度、湿度60%の蒸し蒸しする都会からみれば別世界。
空港の書店で何気なく買ったミステリー本が面白すぎて、機内でメルマガ作りができず。
空港で荷物をピックアップし、観光案内カウンターにいた女性に、「初めてこちらへ来ました。何も下調べしていないのですが、網走をちょっと観光したあと、夕方までに知床に入りたいのですが、どうすればよいですか?」と尋ねてみた。
20代の上品な女性が白い歯を見せ、微妙な道東訛りを交えて完璧に回答してくれた。
「まずバスを使って網走駅へ向かってください。もうすぐバスが到着します。網走駅には約30分で到着します。網走駅前にたくさんタクシーが並んでいますから、それで網走刑務所とかを観光されるとよいでしょう。網走駅を15時16分に出発する知床行きバスに間に合うようにしてください。そうすれば、夕方5時には知床に到着します。今日の日
没は午後7時頃ですからお天気さえよければ、とてもきれいな夕陽がご覧になれるでしょう」
完璧な対応だ。
彼女のガイドのおかげで私は一気に旅のテンションが上がった。言われた通りのバスに乗る。
だがこのバス、とても狭い。路線バスではないか。ノートパソコンを膝に置くことができず、腹に立てかけるような状態で原稿作りに着手。
昨日号の「李白も杜甫も」はそうした状態で書き始めた。
網走駅に到着した後は、原稿を仕上げるためにファミレスへ。期待していなかった分だけ美味しく感じたステーキを食しながら、メルマガを一時間で仕上げる。
ランチとメルマガ作成を同時に済ませ、ノートパソコンをカバンの奥深くにしまいこんだ瞬間から、一気に旅行モード突入。仕事はもう忘れよう。
駅前でタクシーを拾い、「網走刑務所へ」とオーダー。
まず運転手の相馬さんの提案で、能取(のとろ)半島の先端にある能取岬まで飛ばしてもらい、オホーツクの海と初対面。これがオホーツクか!!と感動。記念写真を撮る。
毎年2月から3月にかけてこの海が流氷で埋まるというのだから、さぞや圧巻だろう。
能取湖や網走湖を見ながら網走刑務所へ。
実は、「網走刑務所」と「博物館・網走監獄」は離れたところにある。
私は同じだと思っていたので、今も実際に使われている網走刑務所の方しか見なかった。1000人近い服役者がここにいるという。
監獄は次回に取っておこう。
「オホーツク流氷館」では、実物の流氷を使って-20度の部屋が作ってある。寒かった。
シアターでは、12分間の映像でオホーツクの流氷の模様を紹介しており、興味深かった。実際の流氷がみたくなった。
8,000円支払ってタクシーを降り、15:16分発の知床行きバスに乗ろうとバス停に。先にいた女性二人組がこちらに目線を送り続けてくる。
「きっと何かの間違いだ」と最初は気にしなかったが、視線がなかなか私の方からそれない。しかも一人の方は伊東美咲のように美しい。
さすがに気になって、こちらから話しかけてみることにした。
「こんにちは。知床までですか?」と伊東美咲に尋ねる。
しかし、「???」と困ったような顔をするではないか。
もう一人の年配の方に目を向けると、だまって両手を横に広げる。
手話が必要なのかな?と一瞬思ったが、そうではなく、外国人旅行者らしい。
ざっくりと、「Where?」と聞くと「Taiwan」と返ってきた。
「オー、ワタシ、センゲツ、タイペイ」と私が言うと、「オー!」と答えてくれた。
手に持っているメモ用紙を見ると、時刻と地名が書いてある。きっとグループで知床へ旅行に来て、自由行動で網走まで足を伸ばしたのだろう。これから小清水の植物園に行きたいのだが、このバスで良いのかと私に聞いてきた。
知床までは網走からバスで1時間45分、2,500円。
台湾親子と途中で別れて、夕方5時「ホテル知床」着。想像以上に大きなホテルだ。
天然温泉、露天風呂付きの大浴場がある温泉旅館だ。
道東と言えばウニとカニ。特にいまはウニが旬なので、夕食にスペシャルなウニを追加注文した。これがあとで、とんでもない羽目になる。
<明日に続く>