「後継者対策」とか「事業承継」という言葉に敏感になりだしたあなた、ちょうど今日から本腰入れて対策を講じよう。
「事業継承なんて必要ない。自分は死ぬまで社長をやる。自分が死んだらこの会社もおしまいさ」という考えのあなた。
本当にそれしかないのか、もう一度よく考えてみよう。
「私は一生現役でいく」と意気込むのは素晴らしいが、「一生社長でいく」というのは美しくない。実際問題として、あまりにも高齢な方が社長をやるということは、それ自体がすでに害悪の方が多いはずだ。
「そんなこと言ったって自分しかいない」
というのなら、今から充分間に合うので、勉強しようじゃないか。
晩節を汚すな、名誉あるファウンダー(創設者、創業者)になろうと提唱し、その方法を教えてくれる本がある。
先月発売されたばかりのこの本、とても内容が濃い。
タイトルは、
『-成功する事業承継- 会社を上手に任せる法』(井上和弘著、日本経営合理化協会刊)という。
目次を読むだけでインスピレーションが湧いてくる。よ~く、ご覧願いたい。
-成功する事業承継-「会社を上手に任せる法」
http://www.jmca.net/books/makaseru/kk.php?&id=16
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-成功する事業承継-「会社を上手に任せる法」もくじ
まえがき
<第一章 次の発展を創る>
1 承継の大原則…………………………………………………………
何歳まで社長職をつづけるべきか/事業承継を成功させるにはどれくらいの期間を要するか/ある78歳の社長の悲鳴>
2 ほんとうに後を任せる人材がいないのか…………………………
変化に挑戦するのは常に若いサル/次の発展の可能性をつぶす/中小零細企業のベトナム進出/会社が百年つづく秘訣/百年以上つづくには企業に節がなくてはならない/中小企業の後継者には身内がふさわしい>
3 経営人生の至福のとき………………………………………………
もっとも好きな仕事を自ら断つことができるか/事件の発生/二人のご意見番/5億円の高級ケアマンションでの安らぎのとき/波乱万丈な経営人生50年/後継者づくりと自分の老後の設計/ある陶芸家からの挨拶状>
<第二章 正しい承継計画の立て方>
1 社長を退いても光り輝く……………………………………………
生涯社長業で何が悪い/総論賛成、各論無視/生涯社長と生涯現役はまるで違う/後世に名を残す「ファウンダー」への道>
2 事業承継15年計画……………………………………………………
経営人生に始めあれば末あり/社長職を60歳で去ることを決めよ/事業承継15年計画の実務ポイント/ファウンダーへの道の実践者>
3 晩節を汚す三つの落とし穴…………………………………………
オーナー社長はどうしても引き継ぎが遅れる/晩節を汚す三つの落とし穴/社長引退を自覚するチェックリスト>
4 残滓を取り除く………………………………………………………
古参社員の整理/含み損という資産の残滓の整理/含み損という資産の残滓の整理/勤続実績のない同族、創業時の恩人、顧問の整理/会社外部のしがらみの整理/わたくしごとの整理>
<第三章 本命後継者の選び方>
1 三つの悩み……………………………………………………………
後継者がいない/子供が娘ばかり/息子に継ぐ意思がない/後継候補が多すぎて困る/相談する相手がいない/だれに相談するか/労組の元委員長に相談して/地元の銀行のトップに相談する
2 最適な後継者を選ぶ着眼点…………………………………………
6つの着眼点/後継者にふさわしくない5つのタイプ/ウマが合えばいいというものでもない>
<第四章 後継者の正しい育て方>
1 本命後継者の育て方(入社前)……………………………………
育成の基本セオリー/一人暮らしをさせ自由は不自由であることを体験させる/海外留学させる/必須基礎能力を備えさせる>
2 本命後継者の育て方(社会人~入社後)…………………………
後継者としての実践教育の基本セオリー/自社にいきなり入れるか他社に修行に出すか/規模によって違う対応/年商10億円以上百億円以下の場合/年商200億円以上の会社の場合/入社後は後継者のここを特に強化してほしい/父の偉大さは後継者が50歳を超えてようやく分かる>
3 ゼニ儲けの実績の具体的積ませ方…………………………………
ゼニ儲けの体験を積ませる/職人が全員辞めてしまった/くそまじめな研究者を実力社長に変える/娘の婚約者に子会社を額面で売る/社長として父親として、どうサポートするか/周囲の社員はどう見ているか/居場所をつくる>
<第五章 受け入れ体勢を整える>
1 社内受け入れ体勢の整え方…………………………………………
後継者が入社後にいちばんプレッシャーを感じることは何か/役員への根回し/古参幹部の処遇/役職定年制を導入する/人材の世代交代は発展のための必然である/仁愛と非情>
2 同族会社の弱点を摘み取れ…………………………………………
同族会社が悪いのではない/血でつながる組織から志でつながる組織へ/B社は同族臭をどのように取り除いたか>
3 経営をとりまく女性たち……………………………………………
経営者としての女性特有のハンディ/社長夫人/後継者の嫁/嫁に出した娘/お局さま>
<第六章 相続税戦略の有利な進め方>
1 相続と争族……………………………………………………………
相続の巧拙を決める三つの視点/戯け者 30年に一回の節税策/退職金3億円も出せません/株の評価はどうすれば下がるか/持株会社を設立し株式を移転せよ/配当優先、無議決権株式を活用せよ/分散した株を集め無議決権配当優先株にまとめる/持株会社で株を集約する/金庫株の活用を考える/企業合併、分割による節税法/なぜ税理士は相続対策に詳しくないのか/後継者に金を貯めさせよ/株の譲渡には長い時間がかかる
<第七章 会長のあり方>
1 社長引退後の三つのいき方…………………………………………
三つのいき方/事業の世界から完全に退く/別事業を立ち上げる/会長として新社長を補佐する>
2 会長業の試運転期間…………………………………………………
譲った直後はだれでも新米会長である/組織的運営の苦手な創業社長/組織とシステム/幹部の話を最後まで聞く辛抱を身につけよ
<第八章 会長の仕事>
1 会長の仕事……………………………………………………………
代表取締役社長と代表取締役会長の職務分担/会長が主催する会議/グラフ化した分かりやすい資料を用意させる/長期的戦略志向と会長の役割>
2 会長が率先してやるべき役割………………………………………
会長は幹部人材の探し屋である/海外・グローバル化と会長の仕事/グループ統括と会長の役割/業界行動と会長の役割
<第九章 生涯現役を貫く>
1 望まれて生涯現役を続けるには……………………………………
いつまでも望まれる存在/「青春」の意味を取り違えるなかれ/会長から相談役へ/相談役・顧問の仕事/生涯学習のすすめ/欲望の矛先を変える/エゴを通すにもルールがある/経営塾の塾頭となる>
2 林住期の醍醐味………………………………………………………
林住期を知り楽しく生きる/区切りをつけるが見切りをつけない/わが林住期をどうすごすか/妻に頼らない生活/慎み深く生きる/「嫌なことを忘れる」方法は「楽しいことを考える」ことである/趣味をエネルギーに/名経営者は長寿である/「粗食」と「狩」で長生き/医者ぎらいの危険/夫人の健康管理/認知症にならない方法>
あとがきにかえて
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-成功する事業承継-「会社を上手に任せる法」 詳細はこちら↓
http://www.jmca.net/books/makaseru/kk.php?&id=16
日本経営合理化協会について
・「日本経済を活性化するためには、中堅・中小企業が成長、発展することが不可欠」との信念から、その経営業務合理化に必要な諸事業を総合的に推進し、もって日本の産業の発展に寄与する事を目的として昭和40年に設立。
・所在地:東京都千代田区内神田1-3-3
TEL03-3293-0041 FAX03-3293-0048
・理事長・牟田 學