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栢野ファミリーの挑戦

先週の博多非凡会で、栢野克己さんから家族世界一周旅行の体験談をお聞きした。
ちょうど一年におよぶ体験を一時間で話せと言う方がムリがあるが、写真を交えて楽しくご報告いただいた。旅先から苦労しながら投稿したというブログの記事も参考に、レポートをまとめてみた。

人生一度、やるなら今しかない。
小学生の子供二人の学業も気にはなるが、旅先で親が教えると学校を口説き、世界一周の旅にでることを決めた栢野家。
幸い、奥様はかつて旅行代理店で働いていたし、バックパッカーの経験ももつ旅のプロ。
旅行代金500万円、国内維持費(家賃など)500万円。帰国するころには、ちょうど預貯金がきれいに底をつく計算だったとか。

ちなみに旅の手配は友人の旅行会社に頼んだ。
世界一周するための航空券が家族4人分で150万円。フライト以外のすべての費用が4人で350万円(月30万円)、合計すると4人で500万円で世界一周ができた。

栢野さんの世界一周を手配した旅行会社「サミット福岡」↓
http://summit.yoka-yoka.jp/e34717.html

一年間で25カ国を巡ったルートとは、

日本発ロス(アメリカ)へ。まずディズニーランドで遊び、バスでメキシコへ。ホンジュラス、グアテマラを経て南米へ。南極への玄関チリの最南端の町を通ってブラジルから飛行機で南アフリカへ。
アフリカ東側の国々を北上し、エジプトから中近東へ。
そしてアジアを歴訪し、日本へ戻るというコースだ。

10カ国程度しか訪問していない私に比べ、栢野家の小学生は早くも25カ国制覇なのだから、すごい。

栢野さん一家の世界一周の旅ブログはこの日 ↓ から始まっている。
予防接種だけで相当な出費があったようだ。
http://kumemuga.blog60.fc2.com/page-22.html

一年分のブログを拝見し、私なりに興味深かった記事を見出し風に拾いあつめてみた。

・メキシコでみた、まるちゃんの強さ(カップ麺)
・一泊一人500円(家族で2千円)が宿泊予算
・エクアドルで赤道をまたぐ(国営と民営とで二本ある赤道?)
・ガラパゴスの大自然を前に、普段泳がない我が子が浮き輪もなく
・祝!家族全員ヒッチハイク
・標高5100メートルのトレッキング
・食事があわない・・でも、どこにでもある中華料理が救ってくれた中国人ってどこにでも居てすごい
・赤ちゃんだって上手に泣いて自己主張しないとミルクがもらえないブラジル
・何日分の生活費にも相当する悔しい罰金
・「アディオス・グッバイ・サヨナ~ラ」 感動のグッバイ少年のビジネスモデル
・サンパウロでは、日本の77倍もある犯罪率
・地球の反対でカラオケ熱唱
・史上最低?の国境、ボリビアからアルゼンチンに入る国境、ラ・キアカでの憤怒
・アルゼンチンでは街中でタンゴ、でもあまり見ると費用が
・スペイン語を習って空手を教える
・三日間待った、ウミガメの産卵現場
・感動!メキシコ覆面レスラーの本業・・覆面って、格好つけるためじゃなかったのだ。顔を隠さねばならないジーンときちゃう理由
・念願かなってメキシコやブラジルの子供たちとサッカーした
・犯罪率300%のヨハネスブルグ(南ア)
・なんと失業率77%・・ジンバブエ
・世界3大デインジャラス都市ナイロビで迎えた2007年
・ケニアで見たキリンの群れの大移動にド感動
・すべり台みたいにすべって遊んだナミブ砂漠
・結構痛んでいて心配してしまったピラミッド
・ポルポトによって大量虐殺が行われたキリングヒルズや地雷除去の英雄アキラ

その他、トラブルや感動のエピソードは数知れず。
断水、発熱、食あたり、スリ、盗難、ロストバゲッジ、感動の大自然と悲しくなるほどの環境破壊、世界の奥地でも見た中国人たちのタフさ、日本の援助で立っている学校、橋、発電所など多数見た。各地で尊敬されている日本人など、日本にいてはわからない世界の事情を見聞してこられたわけだ。

実際にブログ原稿も3件ほどピックアップしてみた。

・・・
2006年11月18日サンパウロ出発しました。空路、南アフリカ共和国へ!

機内で・・・ギョ
なんと手錠をかけられた黒人男性が近くの席に!
おお!なんで!

でも、結局、3つ後ろの席へ・・。

この男性、手錠をかけられたまま、あばれるんです。なぐったり、けったり!うひょおおおお

こわいーーー

で、ねむれんかった。(南ア)

・・・

そして、買い物をして、明日はパパの誕生日だったので、ケーキ買って、ホテルに 帰ると中、ボリビアの若い4人組の人達がパパのウエストバックと買ったばかりのカメラをひったくりました。
ぼくはとても驚きました。
ホテルに帰って、パパとお母さんは警察署などに行きました。
(アルゼンチン)

・・・
「ぼくはこの7つ星ホテルに絶対とまってやるうう!」 と誓ったよ!

この7つ星ホテル1泊最低でも1000ドルするらしいです。ランチで 2万円、入場するのに3000円かかるそうです。警備も厳重。
そりゃそうですよね。世界のリッチがとまっっているんですから。
(ドバイ)

最後に栢野さんがまとめた「何でもベスト3」を紹介。

緊張を強いられた国
第一位:ジンバブエのハラレ
第二位:ケニアのナイロビ
第三位:ペルー全般 特にリマ

安心した国
第一位:タイ
第二位:他アジア
第三位:イエメン
※人はいいけど、車へどこもおっとろしーよ!

これでも予想よりお金がかかった、その理由

第一位:日本のようにバスや電車で「子供半額」じゃない

第二位:治安が悪い国では安全を買う(ペルーでは強盗対策のため超高級バスで移動)
第三位:ほとんどの観光地の入場料は外国人価格(現地人の10倍とか)
第四位:大人は現地食や屋台でも耐えられるが、子供が・・・。
結果、アジアでは割高な日本食ばかり・・・。

最後に、何が一番よかった?
パパ:なんといっても強盗遭遇!
ママ:ジンバブエファミリートのクリスマス、ナミブ砂漠、フライトルメンタ、アキラの地雷博物館、イエメン
長男:ガラパゴス、ブラジルサッカー、マサイマラ
次男:ディズニーランド、ガラパゴス、バルデス半島、セムクチャンペイ

仕事も学校も一年間休み、家族が揃って世界一周の冒険に出るなんて快挙としか言えない。

私もなにか、サプライズしたくなってきた。