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二種類の野心家

挑戦的で未来思考の経営者と話していると、あっという間に時間が経過してしまう。いわゆる「野心家」が作る夢は、独創的で愉快だ。

「野心的」とは言っても、実は2種類のそれがあることをご存じだろうか。

野心の矛先が、自分自身に向けられたものと、組織に向けられたものとがあるのだ。どちらが立派とかダメとかを決めることは出来ないが、私の好みは組織に向けられた野心である。

例をあげてみよう。

野心が自分に向けられている人は次のように話す。

・テレビや雑誌でも活躍する有名な経営者になりたい
・50才になったら引退して南の島で第二の人生を送りたい
・莫大な富を築きたい
・好きな所を旅しながら仕事をしたい
・・・etc.

これらはすべて個人的野心だ。自分が何を得たいか、自分が何と思われたいのかに最大の関心がある。

一方、組織に向けられた野心家の発言は次のようになる。

・○○の分野で世界一の企業になりたい
・△△というような業績を達成したい
・××のような組織を築きあげたい
・・・etc.

自分自身は裏方だ。そこで作り上げる企業や組織の成果に関心がある。いわゆる「無私」であり、無私の人が作り上げた理念や哲学、思想には青みがかった凄さがある。

私は野心家でも後者が好きであり、自らもそうありたいと願っている。