この連休を利用して札幌・東北を旅した。札幌の坐禅道場で二日過ごし、山形では非凡会を開催。
合間をぬって「さっぽろ雪まつり」「蔵王樹氷ライトアップ」「米沢雪灯籠まつり」など、あえて真冬に、雪深い厳冬の地を訪れるという企画だったのだが、どこも暖かくて企画だおれか。
以前に感激した「さっぽろ雪まつり」も気候のせいで盛り上がりを欠いていたし、雪灯籠まつりも風情がまったくなし。
樹氷ライトアップだけは山頂が吹雪だったので、感激した。
それにしてもこの暖冬は、イベント関係者のみならず、大変な心労だろう。
さて、今私は米沢のホテルでこの原稿を書いている。一昨日、山形での非凡会でこのようなお話をしたのでご報告まで。
目標設定には、バランスが大切である。どのようなバランスかというと、
・得る目標(get)
・なる目標(become)
・ある目標(be)
がそれぞれ盛り込まれている必要があるということだ。
何事かを達成するためには、まずその前に何者かになる必要があるし、何者かになるためには、日々の仕事や生活において、いかに「ある」かを目標設定する必要があるのだ。
例をあげよう。
「アメリカで起業し、株式公開企業にする」という目標を掲げた青年がいるとする。彼はそのためには仕事だけでなく、英語の勉強も必要になるし、アメリカ人の生活や常識といった勉強も必要になるだろう。そうした勉強を通してアメリカでビジネスするに耐えうる人物になるわけで、それが「なる目標(become)」である。
また、そのためには早起きしてラジオ英会話をレッスンするとか、英会話教室に通うなどの自己投資や時間投資が必要になる。つまり、日常の生活のあり方が目標設定する以前と変わってくるわけで、それが「ある目標(beする)」という意味だ。
山形ではもうひとつ、こんなお話もした。
「私は東京オフィスを開設すると決めてから実際に開設できるまで二年もかかった。なぜなら場所はどこが良いか、誰に頼めばよいのか、予算はいくらか、など分からないことだらけだったから、それらの情報収集をしようと思っているうちに二年が過ぎた。でも不動産業者に連絡をとって、M社長にお会いしてから以後は、二週間で物件が決まり、その二週間後には東京オフィスで仕事をしていた」、と。
この場合、業者と会って彼に相談するということがKFS(キーファクター・オブ・サクセス、成功の主要素)だったわけだ。
目標をたてたのにうまく進まない事があるとしたら、KFSを外している可能性がある。