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数字に弱い社長


●講演やセミナーで「経営者は数字に強くなりましょう」というお話をすると、ほとんどの方が決算書や経理に強くなることが社長の役目だと理解するようだ。

なかには、「私は文化系でしたので」と、数学のテストのように緊張してしまう人までいる。

●先日もある講演会のあと、「私は数字にからっきし弱いので、これを機会に勉強しようと思います。おすすめの本を1~2冊紹介していただけませんか?」と聞かれた。
そこで私は、「数字に強くなるのに読書は必要ありません。まずはご自分の考えや目標を語るときには常に数字で表現する自己訓練をなさって下さい」と申し上げた。

●社長の気持ちは数字で表現してあげないと社員には正しく伝わらないのだ。

・顧客満足を高めよう
・お客様に喜ばれよう
・お客様の笑顔が私たちの喜びです

などのスローガンは結構だが、まずはその状態を数字で語る訓練をした人はこうなる。

・顧客満足指数 χ点
・購入リピート率 χ%
・顧客からの紹介客 年間χ件

このように、目標を数字で語る訓練をするだけで、理想と現実の双方を数字でとらえようという努力が始まる。それがすなわち数字に強くなりはじめる第一歩なのだ。

●もうひとつ大切なことがある。

「目標達成のためにどのような行動をとるか」も数字で考えるのだ。

●株式会社武蔵野の小山社長は、最新著『決定で儲かる会社をつくりなさい』のなかで次のような主旨のことを書いておられるが、私も同感である。

以下、文責武沢。

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環境美化はわが社にとってきわめて重要な経営戦略ですから、わが社(武蔵野)では、毎朝30分間の社内清掃を義務づけています。もちろん給料を払って掃除をしてもらっているのです。
20年前の経営計画書の「環境美化に関する方針」のなかに、「わが社は今後、環境整備に毎月100万円使う」と書きました。それを書いて発表した瞬間から社員は、「社長、本気だな」と思ったはずです。
実際に100万円を使い切ることよりも、それだけのお金や時間を使ってまでも大切にしている目標なのだ、ということを伝える上で、方針を数字で語ることは大切なのです。こうしたことをくり返していくと、「できない」「無理だ」と思っていたことも、やがてできるようになっていくのです。
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●私の場合は、100万円の旅費交通費(月間)という予算を作り、それを守るようにしてきたことがある。東奔西走して仕事する、ということを時間と体でわからせるためには、それが可能な費用予算が必要だと思ったからだ。

●大切なことでありながら、数字化していないことはないだろうか?