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求人・求職活動の新しい常識

本格的な転職活動をするのは初めての M 。とことん納得のゆく転職をしたいと、ひと月で 27人のヘッドハンターに会って理想を語った。やがて彼ら全員から連絡が入った。

「君に最適の仕事が見つかった」

会って話を聞くと、それぞれが別の会社を紹介した。業種はもちろん、M に期待する職種もポストも皆、異なっていた。

職業選びの専門家が自分のことを理解してくれたはずだ。なのに、薦める会社や職種が違うのはなぜだろうと M は疑問に思った。だが、考えてみればそれも当然のことだった。専門家の収入源は企業からの成功報酬。採用した求職者の年収の一部が企業から支払われるので、専門家にとっては企業がクライアントなのである。

それに気づくと M は、専門家に会うよりも、たくさんの選択肢の中から自分で会社を選びたいと思うようになった。それも、特定のスポンサー企業に肩入れしていないニュートラルな立場のデータベースがないものか。わずか 6年前の 2008年のころ、そうしたサービスは日本に存在しなかった。

「転職するのではなく、インターネットでそれ(転職支援サイト)を立ち上げ、ビジネスにすればいいんだ」というアイデアにたどりつくまでにさほど時間はかからなかった。M は仲間にそうした夢を語ってまわった。だが、反応は冷たかった。なぜなら日本で人材市場作ってきた先達企業は、企業からお金を集めて成功してきた。その歴史と伝統に業界の常識が染まりきっていたのだ。企業から求人費という名目のお金をもらわずに人材市場が成立した例は日本国内に皆無だった。

企業が成功報酬費を払うだけのビジネスモデルではなく、個人もお金を払って登録し企業選びをする。当然、企業も登録して人材データベースの利用料を支払う。そんなアイデアに対する周囲の反応は散々なものだったが、一人の理解者と出会い、それをきっかけに M は行動を加速させた。そして 1年後の 2009年、管理職やグローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」をスタートさせたのだった。

M の読みは的中した。双方がお金を払うから真剣になって相手を探す。それは成功している婚活サイトと状況が似ている。ビズリーチにも利用者や出資者がたくさん集まってきた。

今同社では、ビズリーチ以外に「リージョンアップ」(アジア太平洋地域のハイクラス人材転職サイト)や、「キャリアトレック」(キャリアを考えはじめた 20代のための、レコメンド型転職サイト)、「ビズリーチ・ウーマン」キャリア女性のための転活サイトなど新たなサービスを次々に立ち上げ、人材業界に旋風を巻き起こしている。

明確な定義があるわけではないが、人材市場の言葉を整理しておこう。
「直接求人」・・・企業が第三者を介さず直接、人材にアプローチして求人すること。
「直接求職」・・・個人が第三者を介さず直接、企業にアプローチして求職すること。
しかもターゲットは一般職ではなく、管理職やグローバル人材。そのマッチングサイトが「ビズリーチ」なのである。

「いい人が来てくれない」「大手企業に優秀な人材を皆採られる」などと嘆くのは新卒市場の話。あなたの会社を変革させる幹部クラスの人材はたくさん要らない。ごくわずかな人数で充分かもしれない。

M こと南 壮一郎氏(ビズリーチ社長)が書いた人材採用新時代のコラムがこちらからダウンロードできる。戦略性に富んだレポートでありながらも文章が平明なのでスラスラ読めておすすめだ。

「人材獲得競争の勝ち方」(南 壮一郎著)
http://goo.gl/5OhzBs

最後に、東京(渋谷)のビズリーチ本社では毎月直接求人に関するセミナーを開催している。経営者や人事責任者を対象とし、事前登録制ながら無料で受講できるので情報収集にはうってつけだ。

<直接求人セミナー情報> 主催:株式会社ビズリーチ

12月
25日(木) 17:00-18:30
17日(水) 17:00-18:30
1月
20日(火) 16:30-18:00
14日(水) 16:30-18:00

★セミナーの予約はこちらから
http://goo.gl/XmsH0f

会場: 株式会社ビズリーチ(渋谷)
東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F