名古屋から4時間かけて昨日の昼に長岡入りした。
チェックインには少々早いというので、先にホテルのレストランでランチを済ませチェックイン。ここニューオータニ長岡は駅の東口から徒歩1分と便利なところにある。525円でモデムを借りれば、室内でブロードバンド環境が実現。私が借りた部屋は本格的なマッサージチェアまで置いてあり、就寝前にたっぷり使えば疲れなど吹き飛ぶ。
さて、長岡は実にコンテンツが多いところである。「一泊で充分」なんて町ではない。何度も来たい町である。
人口28万人、新潟県下二番目の町なのだが、実はこの長岡は度重なる戦災や自然災害をくぐり抜け、復興してきた町でもある。
まず最初は北越戊辰戦争、次いで太平洋戦争。最近の中越地震でも被
害甚大であったのは記憶に新しい。
最初の戦争では長岡藩家老であった河井継之助が関与し、次の戦争では連合艦隊司令長官・山本五十六がご当地の人材として歴史を作ってきた。
それぞれの人物の記念館が町の中心地にあり、互いの場所は徒歩2分くらいしか離れていない。
小さな記念館なのだが、歴史好きにとっては感慨にふけりながら、それぞれ半日は楽しめるはずだ。
また、夏の風物詩「長岡まつり」と大花火大会は通称「長岡花火」として、かの山下清画伯の代表的作品として紹介されもしている。
けっこう驚いたのは、町の中心「ながおか市民センター」の中にある「まちなか花火ミュージアム」。「日本初、立体映像と音楽で長岡花火を体験」といううたい文句に偽
りなし。この映像を見せられれば、誰だって長岡花火(8月2日、3日)
に来たくなるだろう。この映像は無料で見られる。
新潟だから「食」だって最高だ。
養殖ではなく日本海を中心にした天然物の魚介類や郷土料理を食べさせてくれるお店がたくんある。
私は駅前にある「小料理松本」に立ち寄ってみた。まだ午後6時をちょっと回っただけだというのにすでに店内はほぼ満員。連日大盛況の人気店で、店主はニューオータニ長岡の和食レストランの元総料理長。
仕入れから仕込みまで丹念に仕事をする方で、カウンター越しに店主や料理人と会話しながら食す海の幸、新潟の酒や米は最高だ。
特に白子焼きの香ばしさととろみ、しめさばの鮮度の良さとしめ加減、うにの甘み、焼き牡蠣の食感と味の濃厚さ、ヒラメのエンガワの大きさとピンク色加減、越後漬け物の冷んやりしゃきしゃきした食感と塩加減など、いずれを食してみても「豊かな所だなぁ」と実感する。ビールやお酒、汁物なども頼んで、それでいてお一人様5,600円は文句なし。
昨年、市政100周年を迎えた長岡。
人口28万人の夜の繁華街はどうなのだろうと気になり、殿町通りまで足を伸ばしてみた。
いやはや、相当立派なスケール感のある繁華街だ。
平日の夜、しかも小雨模様なので人通りはまばらだったが、昔栄えていたネオン街が今はさびれてしまったような所を想像すると大間違いだ。呼び込みは禁止されているのか、ほとんど声をかけられることはなく、10分ほどブラブラして帰路へついた。
すると歴史を感じる和の建物を発見。近づいてみるとそば屋だ。「越後長岡小嶋屋」とあり、新潟の代表的へぎそばを皇室に献上しているお店だという。
すでに満腹ではあったが、さっそく入ってその「へぎそば」を食べてみた。
数年前、新潟市内のレストランで一度食べたことはあるのだが、やっぱりへぎそばは専門店で食べるにかぎる。ズルズルと一すすり分ごとに小分けになっていて、食べやすいし、見栄えも美しい。あっというまに完食し、相当な量の炭水化物が胃袋に収まった。こんな時は減量のことを忘れ、郷土に親しむことのほうが大切だ。
いつものようにスタバでコーヒーを買いホテルに戻る。自室で、今日の気づきやデジカメ画像を整理するなどしてから床に入る。普段はベッドの上で本を読むのだが、今日はTVニュースをチェックしながらザッサージチェアに身をゆだねることにした。
気づいてみれば長岡旅行記のようなメルマガになってしまった。
今回の旅のメインである「河井継之助記念館」で気づいた幾つかの発見などもあるが、それはまた別の機会に譲る。
メールチェックしてみると、昨日号の「現金の迫力」に多数のメールが来ているのでその紹介をしたいし、昨日号の続きも書かなくてはならないが、今日は今から新潟市へ移動するのでこれにて筆を置く。