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経営力診断の判定

昨日号でご紹介した「経営力診断チェック」。今日はその採点結果の見方をご紹介しよう。

合計点数 90点以上・・・「超優良企業」
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業界を代表するような会社になるでしょう。あるいは既にそうなっておられるかも知れません。
しかしこの結果に満足せず、一層の高みを目指して経営しましょう。
そのためには、視野を国外企業にまで広げて目標となるような企業を見つけましょう。長期的な視点から企業目標を設定し、チャレンジャーであることを組織の隅々にいたるまで浸透させましょう。
理念と志を大きく掲げ、地域や国家・世界のために働きましょう!

合計点数 70~89点・・・「優良企業」
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自信をもって今のペースで経営を継続しましょう。
企業として外部からの信用もあり高い評価を得ているはずです。
点数が低かった項目に注目し、問題点を解消する取り組みを考えましょう。
ある面では、経営者であるあなたを超えるような人材を何人採用できるかがこれからの勝負ポイントではないでしょうか。
そのためにも、理念やビジョンを大きく掲げることが大切です。

合計点数 50~69点・・・「健全企業」
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とりあえず及第点にあります。今回のチェックシートの中から、わが社の強み・弱みを正しく把握して下さい。弱みを克服しながらも、長所をさらに大きく進展させる計画を作りましょう。
異業種でも構いませんので、モデル企業、モデル経営者を設定して下さい。少なくとも10倍の規模で経営される企業を目標にしましょう。
ナンバーワン、オンリーワンといえる商品・技術・ノウハウを開発しましょう。

合計点数 30~49点・・・「一般企業」
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企業としてみるとあなたの会社はまだまだ問題が多いようです。
組織的・継続的に利益が出せる仕組みを作りましょう。これからも成長していけると確信がもてるような商品やサービスを開発することが急務です。
もし過去数年、経営状態が変化していないのなら、思い切った戦略が求められます。今までやっていなかったことで、やろうと思っていた「あれ」を今こそ実行する時です。
時間の浪費こそあなたの会社のもっとも大敵です。

合計点数 15~29点・・・「警戒企業」
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数字から逃げてはいけません。業績や資金を毎日チェックする方法を決めて、それを守ってください。
コストダウンの余地がないかもう一回社内の隅々を吟味しましょう。
新しい顧客創造の仕組みを早急に作りましょう。
資金調達の必要性を検討してください。
過去三ヶ月間の平均「流動負債」の50%程度の現預金があるかどうかが目安です。
足りなければ調達しましょう。調達が不可能であれば、50%を確保できるような経営をしましょう。

合計点数 0~14点・・・「危険企業」
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放漫経営といわざるを得ません。このままでは、近い将来必ず倒産します。もし含み資産があって今まで何とかやってこれたとしても、すぐになくなります。
緊急手術が必要です。
大胆なリストラまたは外部企業に対する身売りや提携などの検討もあわせて必要です。客観的な立場で意見を言ってくれる金融と経営のプロをさがすのも有効です。

ちなみに、名古屋企業でこの合計点を過去10年集めているが、おおむね次のように企業の評価も景気動向によって変化している。

10年前    今
・超優良企業  0%      1%
・優良企業   3%       9%
・健全企業  20% 30%
・一般企業  45% 50%
・警戒企業  25% 10%
・危険企業  7% 0%

昨日ご紹介した「経営力診断チェック」をもとに定点観測するもよし、あなた流のチェックリストに仕上げるもよし、目的に応じて活用願いたい。

冒頭にドラッカーが言っているように、経営者は結果を出す人のことを言う。その結果というものの基準を作ろうとしたものが、昨日今日と二日にわたってご紹介した「経営力診断チェック」なのである。