久しぶりに旅日記を書いてみたい。とにかくたくさん回ったし、いろんなできごとがあったので、全部紹介したら子供の絵日記のような文章になってしまった。
先週金曜日、名古屋から新幹線を乗りついで鶴岡市入りした。午前7時に出発して 5時間半、鶴岡市(山形県)に着いたのは昼過ぎだった。東京駅で N 社長と合流し、二人で鶴岡駅の改札を出ると山形ハーネスの大瀧社長がお出迎え下さっていた。
「まず麦切りでも」と地元の人気店で麦切りをいただいた。5年前にも同社の経営計画発表会で鶴岡に招かれていて、そのときの「麦切り」の印象が忘れられず、「また行きたい」とお願いしておいたのだ。
麦切り(寝覚屋半兵衛)
⇒ http://tabelog.com/yamagata/A0603/A060302/6000078/
今回は、株式会社山形ハーネスさんと株式会社ニシカワ(西川俊之社長)さんの幹部研修でお邪魔した。いずれの会社も社長が勉強熱心で「経営品質賞」の受賞企業でもある。もちろん経営計画書を毎年作成し、計画経営も社員教育もきちんとされている会社だ。
麦切りを堪能したあと、さっそく山形ハーネスさんに移動し、工場を見学した。工場も事務所も 5S 運動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)で実にきれいに保たれている。内部管理の面でも委員会経営や社員個々の目標管理など見事に徹底しておられる。
「素晴らしいですね」とこちらが圧倒されるばかりで、研修でお話ししようと思って作った資料がすべて「釈迦に説法」に思えてくる。今回、私が両社幹部にお話ししたテーマは「経営幹部としての私的成功、そして公的成長への五つの階段」というものだった。いざ、釈迦に説法を始めると、本物の釈迦だけに真剣に聞いてくれるものだ。90分の間、幹部 11人は皆さんは熱心にメモを取ってくださった。
次に株式会社ニシカワさんへ移動。こちらは取扱い製品が大きく、工場も社員数も大きい。西川社長のご案内で工場を見学し、午後 5時から 90分の研修に臨んだ。前半の 30分は名古屋から同行いただいたN 社長がマネジメントゲームに関するレクチャーをされた。数少ない現役社長によるゲームインストラクターということもあり、面白おかしくゲームのエッセンスを語られた。
後半の 60分が私の出番だったが、山形ハーネスの幹部も引きつづき受講されていたので内容を半分ほど差し替え、お話しした。
研修が終わるとすぐに旅館「みやじま」へ移動。日本海に面した湯野浜温泉の名門旅館で客間のまん前がすぐ日本海というつくり。夕食の用意が出来ていたのですぐに宴会場に向かい、大瀧社長、西川社長、N さん、私で旬の食材、地元でとれた魚や野菜、山菜、地酒を堪能した。男だけでじっくりやる 3時間の夕食は実に乙なものである。その後、1階のカラオケルームで一人何曲かずつ歌い、部屋に戻ると23時を回っていたのですぐに布団にもぐりこんだ。
愉海亭「みやじま」⇒ http://www.yukaitei-miyajima.com/
午前 6時、露天風呂にむかうとすでに N さんがいた。「さすが山形。寒いですね」。首まで湯につからないと、上半身を出していては日本海からの風が冷たく温まらない。西川社長は社員の結婚式に出席するため朝食のあと市内に戻られた。我々三人は宿から車で数分のところにある「加茂水族館」にむかった。
この水族館の人気ぶりについては今年の 7月 15日号の「がんばれ!社長」で詳しく書いたのでここでは割愛するが、今も開館前には何百人かが並ぶほどの大人気である。
加茂水族館⇒ https://e-comon.jp/post-8224/
次に注連寺(ちゅうれんじ)と湯殿山(ゆどのさん)を参拝した。湯殿山、羽黒山(はぐろさん)、月山(がっさん)を総称して「出羽三山」(でわさんざん)というが、神の山である。中でも湯殿山はご神体が岩であり、岩の割れ目から温泉が吹き出ているので、参拝者は裸足になってお参りする。
湯殿山⇒ http://www.dewasanzan.jp/publics/index/52/
その後、湯殿山の宿坊で「精進懐石料理」を堪能した。休憩のあと、羽黒山、藤沢周平記念館、致道博物館を回った。羽黒山では、出羽三山の開祖者・蜂子皇子(はちこのおうじ、聖徳太子のご親戚)の本尊が今月いっぱいまで、140年ぶりに公開されていた。
鶴岡にもどって市内で屈指の割烹「桜」で日本海の魚や鶴岡名産のひとつ豚料理などの夕食をいただき、その夜は大瀧社長宅にお泊めいただいた。10数年前に自ら図面を引いて作られたこだわり抜いた和風のお宅で奥様のおもてなしを受け、客間で荷を解くと 23時を回っていた。今回も鶴岡の二日間を精一杯満喫できました。大瀧社長、西川社長、それに関係者の皆さま、ありがとうございました。
割烹「桜」⇒ http://tabelog.com/yamagata/A0603/A060302/6003330/
羽黒山
⇒ http://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020020/03/mailmag/series/season/haguro.html
藤沢周平記念館
⇒ http://www.city.tsuruoka.lg.jp/fujisawa_shuhei_memorial_museum/
致道博物館 ⇒ http://www.chido.jp/
株式会社山形ハーネス⇒ http://www.yharness.com/index.html
株式会社ニシカワ⇒ http://www.nisikawa.co.jp/html/gaiyo.html