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オープンオフィス余話

昨日の「がんばれ社長!」東京オフィス・ノーアポ歓迎デーには、10名ほどの方にお越し頂いた。
これで4回目のイベントになり、人数も過去3回よりは減ってきたがお話しできるという意味ではほどよい加減になってきた。

お越しいただいたのは、工作機械メーカーの社長と常務、独立開業したばかりのコーチ、フランスから帰国されて間もないライター、大手ベンチャーキャピタルの幹部、味醂製造業の社長、ネット広告代理店の幹部、出版社の幹部、著名な講演家兼ブロガー、システム開発の技術者、などなど多士済済。

次回は 来年2月6日(火)に行うので、ご興味のある方は遠慮なくお越しいただきたい。

オープンオフィスには誰が何時に来られるのかまったくわからない。

誰も来ないかもしれないし、室内に入りきれないほど人が殺到するかもしれない。誰と誰がはち合わせるかも予測不能だ。そんなドラマが毎回楽しい。

そんな中、昨日印象に残ったお話しを三題ほどご紹介しよう。

大手ベンチャーキャピタル会社の幹部、Sさんは毎朝新橋駅から赤坂駅まで徒歩通勤している。二年ほど前に思い立ち、以来毎日30分近い道のりをさっそうと歩くという。お腹周りがスッキリし、体調もすこぶる良いそうだ。

徒歩通勤は、Sさんがある日、何かの本で読んだ記事がきっかけ。
その記事とは、幕末の志士たちは江戸・京の東海道(500キロ)を15日ほどで歩いていた。毎日33キロ、5万歩も歩くという健脚ぶり。歩くことは健康によいだけでなく、頭脳や精神にまで良い影響をおよぼす、というものだったとか。

それから徒歩通勤を思い立つ人は多いだろうが、それを二年間欠かさず続ける人は多くはない。

時々、激しくやることよりも毎日少しずつやることが大切で、それが人格をも作る。

工作機械メーカーのH社長は、読書魔。多いときは一日数冊読む。
なじみの書店を決めてあり、毎日ランチタイムの時に書店に顔を出すのが日課というほど無類の本好き。
来年還暦を迎えるH社長は、読書量を保つにはその人にあった智慧が必要だという。

実はこのH社長、数年ほど前に激しい”読書スランプ”に陥ったことがあるという。本が読めない。読みたい本はたくさん買ってあるのに、貯まる一方で読めない。
シニアグラスを使うようになって目の疲れが目立つようになり、根気も落ちたという。
だが、このまま読書量が落ちるのはマズイと思い、いろいろな智慧を使って読書量を増やそうとしたがうまくいかない。

そんなある日、ヨーロッパに住む長女が椅子をプレゼントしてくれたという。この椅子(ロッキングチェア)が非常に快適で、この椅子に座って読書すると、ものすごくはかどることに気づいた。長女に頼んで、同じ椅子を会社にも送ってもらい、読書習慣が完全復活したという。

あなたにとっての究極の椅子をもつことは大切である。

日本に例のないプロコーチとして独立したAさんは、自分用にコーチを雇っている。コーチにコーチがいるのだ。
「面白いですね」と私が言うと、コーチといえども独善的になりがちなので、専属コーチが必要です。当然、社長もワンマンであればあるほどコーチが必要ですよ。コーチは自分の鏡なので、コーチを介して自分と対話していることになるのですから、と。

そういえば、私も担当税理士さんに紙を渡してお願いしたことがある。
「今後、毎月試算表を渡してくれるときには、この紙に書いてある質問を私にしてください」と。

その紙にはこう書いてある。

1.先月、なにがうまくいきましたか
2.先月、なにがうまくいきませんでしたか
3.今月、最大のチャレンジ目標は何ですか。
その目標をどのような新しい知恵と資源を使って達成しようとし
ていますか

私は税理士さんとの定例アポの前になるとこの質問に対する答えを準備しなければならない。

適切なタイミングで適切な質問を発してもらうことは、最高の助言に勝る。

以上、オープンオフィス余話でした。