◆セキュリティ
ロンドン空港でのテロ犯逮捕事件直後だけに米国行きの手荷物検査は厳重です。通常の検査だけでなく、搭乗口から機内に入るのに再び手荷物検査があるのです。
水分もジェルも一切ダメ。同行者の私の娘も、手荷物バックの中に入れておいたお気に入りのリップグロス（ジェル状）が係官によって没収され、ぶ然としていました。
カウンターで預け入れしたスーツケースも「中味をチェックした」というカードが入っていました。
あいにくカギをかけていたスーツケースの持ち主は、バールでケースをこじ開けられたことに怒っていましたが後の祭り。
◆セキュリティが原因ではないのですが、空港で一時間待ち
バンクーバーの税関がテーマパークみたいな並び方で混んでいました。
何か大きなイベントがあるのだろうか？それとも夏休みはいつもこんな感じなのでしょうか。税関で一時間待ちしたのは、マカオから珠海に入るときに次いで二度目です、たしか。
◆Limo（リモ）？
Limoって知ってましたか？
バンクーバーは、空港から市の中心地まで約30キロ。やっとの思いで空港を出てタクシー乗り場に向かおうとすると、Ｔシャツスタイルのミスワールド・カナダ代表のような女性がにこやかな表情で
「Hotel? how about Limo?」
と話しかけてきました。彼女が手にしていたプラカードを見ると、
By「Limo」 to downtown $39
とあります。
「ホテルに行く一番ベストの方法はなに？」と私が尋ねると、真っ白い歯を見せながら、タクシーより10ドル高いが、断然「Limo」だというのです。リモってなんだろう？
でも、これも何かの縁だと思い、「OK,I’ll take Limo」（リモにします）と発注。連れて行かれた場所で待っていたのは、真っ黒のリムジンと褐色の運転手。
娘が驚いて「お父さん、Limoって、リムジンの略称じゃないの」と声が上ずっています。そうだったのです、空港から市内までリムジンだなんて。
予期せぬことにいきなり散財してしまいましたが、長旅の疲れが一気に吹き飛ぶサプライズ・バンクーバー入りとなりました。
レンタサイクル＋ヘッドギア
貸してくれるのはママチャリではなく、かっこいいマウンテンバイクにヘッドギア。しかも21段変速なので登り坂も息切れしません。
一時間6ドル、三時間18ドルなのですが、三時間レンタルすると二時間分オマケが付いてくるという不思議な料金体系。
我々は最高の「ワンデー（終日）レンタル」にしましたので一人につき28ドルでした。
保証として免許証とクレジットカードを一枚預けさせられます。去年、フィレンツェで自転車を借りたときにパスポートを預けたことを思うと、クレジットカードの一枚や二枚心配いりません。
バンクーバー旅行は自転車を借りて走り回るのが最高の過ごし方。
さっそうとスタンレーパークを走り回るとすでに気分はカナディアン。
大自然を堪能したら、次は北米最大規模といわれる中華街でお買い物。
おいしそうな飲茶店をさがしたのですが見あたらず、次のガスタウンへ直行。ここは石畳とガス灯があるオーセンティックな街並みで人気。
ここでランチとショッピングを済ませ、仕上げにエールタウンまで周遊。ここは、ニューヨークでいうソーホー地区。旧倉庫街をモダンな街に変貌させたというだけあって、本当にオシャレでした。
私はここの古書店でスーパーマンのコミックを買いました。
それにしても、サイクリングロードと自転車置き場が多数設置され、普通の車道や歩道とのつなぎめも自転車に配慮された道作りは感動もの。
でも夏だからいいけど、冬のサイクリングってどうなのかな？
現金両替について
意外だったのは、バンクーバーでは米ドルがほとんど使えないということ。毎日カナダドルに両替したのですが、滞在ホテルでは一人100ドルしか両替してくれず、ほとほと困りました。
でもご安心ください。一歩外へ出ればロブソン街。バンクーバー版の国際通り（沖縄）という感じでしょうか、お土産を買おうという若者たちがたくさん集まるバンクーバーの目抜き通りです。
ここだけでおそらく10軒以上の両替専門店があり、それぞれ繁盛しています。世界10ヵ国ほどの通貨とカナダドルとを両替してくれるので、心強い。おおむね、米ドル100ドルにつき、カナダドルが110ドルもらえます。
カナダでの料理について
シーフードは掛け値なしにうまかった。特にサーモンとオイスターはどこにも負けないでしょう。繊細な味付けというよりは、素材勝負という料理。
でもガスタウンで見つけた窯焼きのピザ専門店で頼んだシーフードピザとカプリチョーザ、ハウスワインの味は普通でした。
昨年、ローマで食べたピザの感動を思い出してしまうと7掛けか。そもそもイタリアのピザと比べるのが気の毒かもしれない。
＜さあ、今からシアトルへ移動します＞
