今朝、ジムで「体重がなかなか減らないのですが」とインストラクターに相談してみた。通い始めて一ヶ月になるのに1.5キロしか減らないのが少々不満なのだ。
インストラクター氏は私の履歴カードを一瞥したあと、「大丈夫です!あなたは今日も来られましたから。明日もお越しになれば更に大丈夫です」という哲学的な回答をくれた。
一喜一憂せず、やり続けろというようなメッセージだろう。大学生らしき若者だが、なかなか本質を突いた助言だと感心した。
早起きができない、日記が続かない、決めたことが守れないという悩みは尽きない。
ある女性から、「どうしたら目が覚めたら終始一貫、サッと起きられるようになるでしょうか」と尋ねられた丸山敏雄師は、次のように答えている。
「終始一貫とは、明日の朝ひと朝でいいんですよ。あなたは終始一貫を何十年と思っている。人間、明日もわからないのです。よけいな取り越し苦労をしないで、”明日の朝ひと朝” が終始一貫なのです」
丸山敏雄 http://www.rinri-jpn.or.jp/profile/founder.htm
それを聞いた彼女は、「ああ、それなら出来るかも・・・。ひと朝くらいなら私でも出来そうです」と答えた。
丸山師は言う。
「いつもそういう気持ちでいれば、ちゃんとできます」
そして、この女性は一貫して朝起きができる人になったという。
丸山自身、師範学校の学生時代、書道が落第寸前だった。そこで、書道の先生を訪ね、上達の方法を質問したところ、「一日に十枚清書せよ」と助言された。
丸山は、”先生が十枚と言われたのだから、私は十二枚清書して先生の教えに応えよう”と決心。その日以来、毎日十二枚以上の清書をすることが日課となり、後に書道が趣味になり、やがて書家にもなった。
人として基本的なことがきちんとできること。それには終始一貫が必要であり、終始一貫とは今日一日のことである。
大切なことを一日一回、くりかえそう。
<参考:『丸山敏雄伝』(近代出版社)>
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4907816030/