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お題・・・社内派閥を一掃するためには

今日は私からあなたに相談がある。

以下の実例をお読みいただき、解決策をご提案いただきたい。かなり難問である。お題は「すでにできてしまった社内派閥を解消するには」。

事例は以下の通り。

久和原アルミ株式会社(仮名)の久和原社長は今年 44歳。10年前に独立し今の会社を立ち上げた。仕事の大半は以前の勤務先からの注文で、おもに自転車用部品の製造販売を行っている。社員は 18名でいずれも久和原が採用した。

久和原アルミは物づくりの確かさで定評があり、業績も底堅い。ただ、社長の悩みは尽きない。部下に対して気づかいすぎるところがあり、それが社員の思い上がりを育んできた可能性があるのだ。その結果、たった 18名しかいない会社なのに、派閥が三つもできてしまった。A 部長派と B 部長派、それに最近できた C 主任派だ。

それぞれが、「三水会」「四金会」「一木会」という名の会を結成し、それぞれが定期的に集会を設けて派閥長に忠誠を誓っている。社員は必ずどれかの派閥に属することを強制されており、それが嫌で退職する社員も少なからず出てきた。

久和原は温厚な性格で、それを最近まで黙認してきた。各派閥長は、会社に反旗をひるがえしているわけではなく、むしろ久和原アルミをもり立てようという点ではどの派閥も社長寄りである。A 部長(製造)と B 部長(営業)は元々人間関係がよくない。年齢も互いに 55歳であることからライバル心がある。

久和原アルミの組織は、社長、専務(妻)、A 部長、B 部長、C 主任、D 副主任、以下一般社員という構成で A 部長と B 部長はいずれも久和原の元勤務先の先輩である。それもあって社長は両部長に気づかいすぎているところもある。C 主任は 40代の女性で二人の部長に対するアンチテーゼとして女性グループを立ち上げた。現場で働く人の半数は女性で、男性のわがままを許せないという女性の声を集約していた。

派閥の弊害はたくさんある。利点より弊害の方がはるかに多いが、中小企業で派閥ができると、求心力が一点でなくなってしまう。小さな組織なのに求心力が分散すると、バラバラな雰囲気が社内に生まれる。それに、会社が掲げる理想や目標のために社内が一致団結するというエネルギーが欲しいのに、「派閥のボスのためにがんばる」というモティベーションで働かれては会社のためにならない。

仕事は比較的順調に回っていて業績も悪くない。人間関係がギクシャクしていることぐらい我慢すればよいかもしれない。だが、このままでは理想とする会社は作れないと思った久和原社長は、前期の経営計画書に「派閥的集会の禁止」を明記した。相当思いきった宣言をしたつもりだった。

だが、それでも集まりはなくならなかった。三人の派閥長が異口同音に言う。「私は派閥など作っていません。仕事のあとに気のあった仲間と勉強会や懇親会をやっているだけです。社員全員に声をかけているのですが、いつも同じような顔ぶれの人が集まるだけのことです」

「どうしたものだろう」

久和原は、経営コンサルタントに相談することにした。「私はどうすべきでしょう?」というだけでは子供の泣き言みたいでコンサルタントに笑われる。自分の意思を入れて相談することにした。「社内の派閥を一掃したいです。ついては、どのような手を打つべきでしょうか?」

そこでもう一度あなたにお題。

ここに与えられた情報をもとに、あなたが相談を受けたコンサルタントなら、どのようなアドバイスを送るか、400文字以内を目安に回答していただきたい。

ご意見採用者には、【マンダラ Wish-List】を二冊プレゼントさせていただきます。プレゼントの発表は発送をもって変えさせていただきます。回答期限:明日午前 8時。

たくさんのご意見をお待ちしています。

回答するメルアド→ take@e-comon.co.jp タイトル「派閥一掃案」本文にあなたのご意見を 400文字以内でお願いします。ご意見採用者にはメールでお知らせします。

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