アメリカ人投資家、ウィルモット・H・キッドIII氏(81)
メディア
そんなキッド氏がCEOから会長に退いた昨年、WSJ(ウォール
以下、その記事から私が印象に残った箇所をピックアップする。
投資家向けのメッセージだが、最後のくだりはしびれる内容なので
キッド氏が率いる投資会社「セントラル・セキュリティーズ」は
さらには過去半世紀にわたってS&P
そんな伝説の投資家・キッド氏の成功の秘訣(ひけつ)を要約す
一般的なファンドマネジャーたちは、株を1年ほど保有すれば「長
だがキッド氏の前では、彼らがまるでデイトレーダ
氏は大抵、多くのファンドマネジャーの人生よりも
セントラルは、持ち高が2番目に大きい半
また、1974~2018年の40年以上にわたり、石油ガス探鉱
30年、40年保有なんて当たり前というスタンスに驚かされる
セントラルのポートフォリオは1年で11%入れ替わる。
ざっくり
一般的なファ
1年程度で売却してしまうファンドが多い事をキッド氏はこう語
「それでは、自分が何を保有しているのかさえ理解できないはずだ
成長している企業を、成長の続くうちにできる限り多く保有するこ
キッド氏の投資戦略はこうした「長期保有」(イコール忍耐)が
それは「集中」だ。
決して何百もの銘柄を少しずつ保有することはしない。
「われわれは常に集中すべきだと感じてきた」と同氏は言う。
「少数の大きなポジションをとるべきだ。有効なものは大量に保有
集中投資しているから、投資先の企業情報をより深く知ることに
今のピンチを乗り越える力があるのか、それともないのか、第
それによって投資のリスクを
最後にWSJの記者は見事な質問をした。
それによって氏から哲
それはこんな質問だ。
「投資家にとって、幸運とスキルはどっちが大事ですか?」
キッド氏は静かに、しばらく笑顔を浮かべたあと記者が一生忘れら
「スキルとは、幸運を手にしたことに気づくこと」
さらにこう続く。
「幸いにも優れた企業に投資できたとき、自分がいかに幸運だった
解説は不要だろう。
味わっていただきたい。