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教育とエアコン

今日が始業式という学校が多いと思うが、最近は夏休みの日数や
間が多様化しているようだ。

昨年、愛知県内の小学一年生の男児が校外学習から戻ったあと体調
不良を訴え、救急搬送された病院でそのまま亡くなった。
死因が熱中症だったことから文科省は事態を重くみて、全国の公立
中学校にエアコン設置を促すとともに国に予算を請求した。

公立小中学校のエアコン設置率は全国平均で49.6%にとどまってい
るが、都道府県によって設置率は大いに異なる。
100%設置率を誇るのは東京都だけで、次いで香川県の97.7%、群馬県
の85.7%、福井、京都、滋賀、沖縄なども80%以上かそれに近い設置
率がある。
その反対に、北海道(0.3%)、岩手(1.1%)、秋田(1.8%)、青森
(2.9%)、長野(3.7%)、宮城(4.1%)、愛媛(5.9%)などは一
桁台のさらに下のほうであり、設置が急がれる。

★参考『公立学校エアコン設置率』
→ https://uub.jp/pdr/e/aircon_2a.html

北海道・東北のエアコン設置率が低いのは分かるが、奈良(7.5%)
愛媛(5.9%)や長崎(8.6%)など暑そうな県でも低いところがある。
近年は日本中を猛暑が襲うわけで、これ以上の被害者を増やさない
めにもエアコン設置は必須だろう。生徒はもちろん、先生も大変の
ずだ。

個人宅なら今日買えば来週にはエアコンが付くが、学校現場は予
管理されており、やすやすと設置されるわけではない。設置率の低
県では夏休みを延長したり、前倒しするなどして対応している。
そうした事情もあって、始業式がバラバラになっているようだ。

余談だが、「エアコンがあるのなら、夏休みはこんなに要らない
という議論もある。
もともと授業時数が不足気味だったこともあって、エアコン設置に
わせて夏休みを短縮する動きもある。

★「夏も授業」(朝日新聞デジタル)
→ https://www.asahi.com/articles/ASM6X5533M6XUTIL029.html

教育現場は今もなお、刻々と変化している。