ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

「カンドウコーポレーション」余話

福原社長には今週、三回連続でご登場願いました。わたしの手元にもたくさんの感謝と感動のメールが届き、おおいに書きごたえがありました。細かい点でのご質問もきていますが、もっと詳しくお知りになりたい方は、福原社長ご本人を講演によばれたらいかがでしょうか。
きっと過密日程だと思いますが、タイミングが会えばお引き受け下さると思います。

そういえば、読者の方からこんな感想が来ていました。

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百万円の札束でボーナスを支払うなんてかっこ良すぎますね。私も、いつの日かやってみたいです。そこで、おたずねしたいのですが、源泉税だとか、社会保険の徴収分や明細書なんかはどのようにしているのでしょうか?武沢さんがご存知だったら教えて頂けませんか?
・・・

はっきり言って私は知りません。
でも廣島(ひろしま)非凡会で、福原社長から大変面白い後日談をお聞きしました。

百万円の札束をみんなに手渡すとき、「みんな、あしたの朝、その百万円から10万円だけ僕に返してんか。源泉税をそこから払わなあかんのや」と頼み込んだそうです。だったら最初から引いておけば良さそうに思えますが、そこが「こだわり」なのですね。手取りで百万支払うのもちょっと厳しく、そこは、ドラマチックなだけでなく、現実的な部分もきっちりやっている、ということですよね。
以上、こぼれネタでした。

カンドウコーポレーション http://www.can-do.co.jp/ 


中国事情

日曜日朝に北京に向けて出発し、水曜日夜、博多に帰国しました。中国では、朝7時の散歩開始から夜2時の就寝まで、全時間をフルに使ってきました。そこから気づいた新たな中国事情。

1.審判は絶対、ではない

野球では、ストライクかボールか、アウトかセーフかのアンパイアの判定は絶対であり、プレイヤーが必要以上に文句を言うと「退場」させる権限までアンパイアがもっています。

では、飛行機のフライトにとってアンパイアは誰でしょうか。台風が来ているのが飛ばすべきか、やめるべきか、を決めるアンパイア役は機長です。
では、欠航になったあと、代わりのフライトを明日の何時にするか、を決めるのは航空会社です。
お客はそのジャッジに従うだけなのですが、中国では若干事情が異なります。お客がすべてのジャッジに加わるのです。システムとしてそうなっているのではなく、ジャッジに加わってくるという方が正確でしょう。

中国(特に大都市)で生きていくにためには、個人がしっかり主張しなければなりません。黙っていて理解してもらおうというのは、お互いにかなりの人間関係ができてからのことです。
お客が強烈に主張した結果、いったん欠航が決まった私たちの飛行機が、やっぱり飛ぶことにさせてしまったのですから。

「福岡便は欠航」のアナウンスが流れたあと、お客の剣幕のすごさ。
激昂してカウンターに詰め寄り、係員とやりとりしています。係員の若い男性もお客の数や剣幕のすごさに全然負けていません。逆に、お客を叱りとばしているようにもみえます。

その内容は、

客:「なぜ飛ばさないんだ、こんなに良い天気じゃないか!」
係:「上海は天気でも福岡は悪天候なんだ」
客:「じゃあ、どうしてJALや他の福岡便は飛んでいて、お宅(CA)だけが飛ばないのか」
係:「機長がこの天気ではうまく飛ぶ自信がないという判断をしたんだ。飛ぶかどうかは機長が判断することであって、あなたがたが決めることじゃない」
客:「飛ぶ自信がないなんていう機長を雇っているのがおかしい。自信がある機長に変えて飛ばせば良いじゃないか」
係:「万一のことがあったらどうする。安全第一がうちの自慢(この会社の事故率は本当に低いらしい)なんだ」
客:「何言ってるの、パイロットの腕が未熟なだけよ。言い訳ばかりしてないで、さっさと飛ばせるように最善を尽くしなさいよ」
係:「最善を尽くすのは当たり前。いつもそうしている。今回はその結果で出した判断が欠航なんだ」
客:「事故が怖いという理由で、おたく一社だけが飛ばせられないのよ。そんな情けない会社なんて、私たちでつぶしてしまえばいいんだよ。ねえみんな。」
他の客:「そうだ!」「そうだ!」「つぶせ!」

もうメチャクチャでした。
中国では女性が強いと聞いていましたが、けんかの迫力は本当にものすごいものがありました。

このやりとりを囲むように、周囲に私を含む日本人が聞き耳をたてています。そして、隣のビジネスマンが私に言いました。「俺たちはもめたいんじゃない。今なにが起きているのかを知りたいし、このあとどうなるのかを説明してほしいんだ。」
私も彼に同感でした。

すぐに決定を受け入れ、善後策を講じようとする日本人と、不服があれば遠慮せず不服をくつがえすために主張する中国人との対比が興味深かったです。気持ちで負けちゃおれないぞ。

2.中国のこの時期

今、中国はゴールデンウィークです。10月1日から国慶節で多くの企業や組織が一週間ほどの休暇に入ります。
その前の週には上海F1があり、中秋節(中国版の中秋の名月を祝う日)がありました。月餅というのは月の餅と書きますが、ちょうど今ごろ、中秋節に食べるものです。このシーズンは人が動き、消費も活発になるなど、中国全土でサービス業のかき入れ時でもあります。

※中国訪問など、最新の「画像日記」を更新しましたので、ご覧下さい。
http://www.e-comon.co.jp/ 

良い会社の一つの条件

フューチャーリンクス(株)の伊藤正次社長から次のような寄稿文を頂戴しました。ご紹介します。

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こんにちは、伊藤です。
企業は守らなければいけない法規制、準拠しなければいけない規格、倫理規定などがあります。商法などの国内法はもとより、例えば米国に製品を輸出する場合はCTPATに準拠する必要があり、国際間取引をする銀行は新BIS規制に準拠する事が必須です。また、個人情報保護法発効により、ISMS準拠がISO9001、ISO14001準拠と同じようにビジネスにおいて必須条件となりつつあります。
企業経営者は常にこれらの法規制を守っているか、規格に準拠しているかをチェックする必要があります。
また、天災、人災、環境の変化によるリスクを常にはらんでいます。
鳥インフルエンザの事件は記憶に新しいですが、大きな問題が起きないように日ごろ対策を打つ事と、起きた時に迅速に対応する体制を全社的に整えておく必要があります。神戸の震災でのネスレの動きは見事でした。

今回紹介するソフト”Acertus”は、これらの活動を出来る限りコンピュータ化させたものです。
そして、現状社内がどうなっているかというレポートと、どこに優先的に投資してリスクを減らすべきかという経営者の思考を支援するものです。
大企業はコンプライアンス部、リスクマネジメント部など専任の社員を配置し、外部のコンサルタントにも多くのお金を払うことができますが、中小企業は、そうはいきません。
Acertusには、数々のテンプレートがデフォルトで搭載しており、リスクマネジメントの専門家が居ない中小企業の経営者にも大きな出費を伴わずに使えるものです。
詳しくお知りになりたい方はこの無料セミナーへどうぞ。

セキュラック社セミナー&レセプション:10月5日 於:カナダ大使館

リスクマネジメントソフトウェアの最先端メーカー、セキュラック社が日本で事業を開始します。北米での事例、製品概要、リスクマネジメントの理論などを説明します。コンプライアンスを重視する企業の経営陣は見逃せません。★お申し込み、会場の案内などの詳細: http://www.securac.jp 

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公社主催「自立化塾」

中小企業の経営自立化策の一貫として、国の補助のもと、都道府県単位の公社主催で行われる「経営自立化塾」。昨年はテスト年度でしたが、今年は各地で本格スタートしています。
私は今年12月、埼玉県と広島県で講座を担当しますが、どこも充実した内容で始まっています。
ご興味のある方は、県の中小企業振興公社にお尋ね下さい。はっきり言ってお得な企画ですから。

秋田稲美さんのサイン本

「上司になったら覚える魔法のことば」 秋田 稲美 (著) 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806120669/ 

この本が絶好調に売れています。秋田さんから「がんばれ社長!」読者プレゼントとして三冊のサイン本をご提供いただきました。ご希望の方は下記までメールをお送りください。期限は10月4日、午前7時。応募多数の場合は厳正公平に抽選します。当選者の発表は、来週月曜日の「がんばれ社長!」を予定しています。

お名前、郵便番号、住所をご記入の上、info@e-comon.co.jp までメールでお申込み下さい。タイトルは「秋田稲美さんサイン本希望」でお願いします。
なお、作者の秋田さんは、9/21の「画像日記」にもご登場いただいています。