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読者メール

「ハイホ~ ハイホ~ 仕事が好き」と唱う『白雪姫』の小人たち。体調がよくて仕事で攻めているときほど気分が良いものはない。そんなときは「ハイホ~ ハイホ~」と鼻歌まじりに出社する。今朝もそうだ。

先週月曜日に手術して土曜日に退院し、次の月曜日には平気で仕事をしているわけだから人間は強いものだと改めておもう。ちなみに明日が抜糸の日だ。

たくさんのメールやお手紙、ハガキなどありがとうございました。

九州の K さんから「さきにやっておいて良かったですね。誰もが晩年、歯で苦しむようなので」とお便りいただいた。たしかに年齢は歯や膝にあらわれやすいというが、ここから先は身体を鍛えるというよりは、メンテナンスするつもりでフィジカルや内臓を保持していこうと思う。たしかに今回の手術は無事におわったけれど歯と歯茎の治療はまだまだ続くので、ヨガスタジオに通う感覚で歯医者に通う必要がありそうだ。

大阪の S さんには驚かされた。「郵便局です。受け取りの印鑑をお願いします」というので何だろうと受け取ってみると、現金書留封筒のなかに「御見舞」と書いたのし袋が入っていた。「一日も早いご快復とご活躍を祈りつつ」とメモがそえられていた。
お心づかいに胸がジーンときた。こんなことを書くと、原稿校閲担当の家内が「いやらしいことを書くんじゃないの、まるで同じことを他の方に請求しているみたいじゃない」と文句を言うに決まっているが、私はこれは、ひとつの好事例として紹介しておきたいのだ。決してあなたに何かをおねだりしているのではないので誤解のないようにお願いしたい。S さん、ありがとうございました。

新潟の T さんからは「ところで今回、武沢さんは何の手術をされたのでしたっけ?それと、手術費用や入院費って幾らぐらいなのでしょう?」というメールが来ている。

歯が弱点だという人は結構いるようで、同様の質問が何通か来ている。私のように歯医者から逃げて放置しておくと、いきなり口腔外科のお世話にならねばならなくなる。歯周病で歯茎が弱ってくると、弱った病巣部がひろがり、それが嚢胞に発展する。そこに貯まる膿が口臭の原因になるし雑菌が入ると腫れて熱発する。やがて嚢胞そのものが骨を侵蝕していくとさらに大きなことに発展し、歯が原因で落命するひともいる。あなたも上下の歯茎を押してみて鈍痛の箇所があれば要注意だ。

私の場合、近所の歯医者さんから「嚢胞がありますよ」と指摘されたが「へぇ、そうですか」とそのまま放置しておいた。それが数年後になって入院、除去手術というかたちになったわけで、自然治癒しない病気だけに歯と歯茎はきっちり手入れしておこう。

手術代と入院費用は大したものではない。一般病室であれば、治療入院で一日 1万円強。手術をともなう入院で一日 2万程度だろう。日数はおおむね数日で、あなたが個室を希望すれば 1万円~ 3万円/日が加算される。生命保険や傷害保険に入っていれば、それらの費用はある程度返ってくることになるのでお金の心配はほとんどいらない。必要なのは勇気だけだ。

今回の体験で気づいたことは、嫌なことから逃げずにぶつかっているという自尊心がほかのものごとにも好影響を及ぼすということ。攻めの気持ちが生まれてくるのだ。それがいまの私には歯の治療だったわけで、時にはそれが他のことになったりする。

本当はやるべきなのだが逃げていることはないだろうか?