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しつもんカンファレンス2019 in 沖縄より

新しい加湿器を買った。吹き出し口から勢いよく吹き出る蒸気の
かげで、みるみるオフィスの湿度が上がっていく。
いままでのがオモチャに思えるほどだ。

吹き出し口から斜め上に飛び出した蒸気はその後、徐々に下に向
う。それを見たスタッフは、加湿器を高いところに置こうとした。
だが、湿気は空気より軽い。なので低い位置がよい。ただし、床に
すぎると冷気が蒸気とむすびつき、すぐに結露してしまう。できれば、
床から70センチから1メートル程度の高さに置くのが正解のようだ。

もうひとつ大切なことは加湿器を部屋の中央に置くこと。
壁際などは空気の対流が乏しいため加湿器のパワーが活かされない
それに壁際・窓際は結露の原因にもなる。

まさか「がんばれ!社長」で加湿器の扱い方を書くとは思わなか
たが、間もなく始まるインフル予防のためにも充分な備えをしてい
だきたい。

さて、マツダミヒロ事務所&一般財団法人しつもん財団が主催す
「しつもんカンファレンス2019」が沖縄のブセナテラス「万国津梁館」
(ばんこくしんりょうかん)で開催された。
2000年の沖縄サミット会場にもなった場所で、那覇からは遠いが、周
辺の自然環境はバツグン。周囲を流れている空気がおだやかで、人
優しくさせる。

★しつもんカンファレンス2019 ホームページ(先週終了!)
→ https://shitsumon.jp/sp/conference2019/

今年で4回目だそうで、私は3回目の昨年、ミヒロさんからお呼びが
かかりスピーチすることになった。だが台風が直撃。私を含む多く
人が沖縄入りできず、カンファレンスが一日に短縮された。そして
年、ついにこの日を無事に迎えることができたわけだ。

カンファレンス(会議)とあるように講演会やセミナーではない
分科会会場ごとに異なるテーマのカンファレンスが行われており、
行役が三人の登壇者の思いを引き出していくライブ感たっぷりのト
クイベントだ。

私は「未来の経営」という分科会のスピーカーになった。
質問家の日小田正人さんのファシリテートのもと、大山真里さん、
森愛弓さん、そして私の三人が登壇した。
大山さんは日本理化学工業の経営者のご親族。稲森さんは大阪で有
たこ焼き「あほや」のFC店の経営者。ともに家庭を持ちながら仕事を
両立させておられる。

社員の7割が障がい者という大山さんの会社はダストレスチョークと
クレヨンをつくっている会社。坂本教授の「日本でいちばん大切に
たい会社」に紹介され、「カンブリア宮殿」にも登場された会社で
る。
稲森さんはご家庭の事情があって、代表である彼女自身が週二日勤
しかできないながらも業績をぐいぐい伸ばしておられる。むしろ二
しか働けないから人に頼らざるを得ず、それがかえって好結果にむ
びついておられるようだ。

★日本理化学工業→ https://www.rikagaku.co.jp/index.php
★たこ焼き「あほや」→ http://www.ahoya.net/
★日小田コンサルティング → https://hioda.jp/

ある意味、「未来の経営」をすでに実践中のお二人。自分が壇上
スピーカーであることを忘れて聴き入っていると、時々、日小田さ
から名指しで鋭い質問が飛んでくる。

「武沢さん、経営ってそもそも何ですか?」
「武沢さん、100年後の会社ってどのようになっていますか?」
「武沢さん、今日はどうしてここに座っておられるのだと思います?」

想定外すぎて絶句することもしばしば。

事前にミヒロさんから「何も準備せず手ぶらでお越しください。
地で尋ねられたことを答えるだけでいいです」と言われていた。
だが会場入りしても日小田さんとの打合せはなく、四人が互いに自
紹介しただけである。まったく事前打合せなしの楽屋裏トークである。

75分のセッションが終わって「あれを言えばよかった」「あんなこ
と言うんじゃなかった」と反省しきりで汗がでた。だが普段の準備
れたトークではなく、素の自分の考えが出せた時間でもあった。

自分の役割を終え、いくつかの分科会をのぞいてみた。一芸に秀
た若いスピーカーたちがそれぞれの持論を展開し、丁々発止とやり
う様は、見ていて心地よくためになる。勉強になった。

二日目の最終セッションを終えて家路につく。
玄関でミヒロさんとワカナさん夫妻が見送ってくれる。「武沢さん
の出会いがあってここまで来られました。次回もかならず来てくだ
い」とミヒロさん。いつもながら人を動かすのがうまい。
本人に直接乞われたら行かないわけにはいくまい。日程さえクリア
きれば、来年は初日の開会セッションから参加するつもりだ。
あなたもご一緒しませんか?