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チャクラ施術でビジネスモデルを考えた

こんな話をすると、うさん臭く思われるかもしれないが、話の流れ
で必要なので話してみたい。
昨日私は品川でのミーティングを終えて昼から月島に向かった。
某タワーマンションの一室にアポを入れておいたのだ。

人にはチャクラが8個ある。(7個説もあるが)
チャクラは本来、縦にきれいに整列することで人間本来のポテンシャ
ルが発揮できる。だが、事故や怪我などの外的ショックや失恋、失業
などの精神的ショックでチャクラの位置が前後左右にずれていく。
胎内にいるときの母親の影響も受けるので、本人の自覚がまったくな
いままずれている場合もある。ひどい人になるとチャクラが体外に飛
び出ているケースもあるそうだ。

チャクラがずれた結果、平均的な人だと50%ほどの力しか発揮でき
ていないという。90%以上の力が出ている人は皆無に近い。
私の測定値は70%と平均以上だったが、約1時間半ほどの施術(音楽の
波動をつかう)によって98%にまで引き上げてもらった。
一気に4割も才能が高まったわけだ。

今日のメルマガはそのご紹介が目的ではないので、これ以上のこと
は差し控える。どうしても気になる方はメールを下さればお教えする。
さて、
この話題を取りあげた理由は別のところにある。ビジネスモデルにつ
いてだ。

一回施術すればどなたでも90%以上になる。そして二度と90%以下
には下がらない。例外は大きな事故や事件に遭遇することだが、滅多
にあるものではない。したがってお客は再訪する必要がない、という
ビジネスモデルなのだ。

車やスマホのようにモデルチェンジで買替え需要を狙ったり、アッ
プセルする商品・サービスがあるわけでもない。サブスクリプション
で定期収入が入り続けるわけでもない。1回(約2時間)の施術を7万円
で行ったらそれでオシマイ、というところが私からみれば、ありがた
くもありもったいないとも思えた。

いかなるビジネスモデルも永遠に続くものはない。
自動車はマイナーチェンジ、フルモデルチェンジをくり返して買替え
需要を掘り起こしてきた。世界で100年間続いたレアなビジネスモデル
である。この方法を考案したのはGMのアルフレッドスローンだが、実
はGMより先に自動車の量産化と大衆化を実現したのはフォードである。
だがフォードはまったく別のビジネスモデルで車を売った。
チャクラの補正施術のように、一度買えばもう買わなくていい、とい
うモデルだったのだ。

1908年に発売されたT型フォードは1927年までの19年間モデルチェン
ジがないまま、1,500万7,033台が生産された。工具セットが付いてい
るので、自分で修理して長く使ってください、とフォードはアピール
した。

翌年登場したGMのスローンがフォードより “かしこい” やりかたで
車を売ったといえる。最初のGMは「すぐに壊れる」「フォードより品
質が悪い」などの苦情も多かったがビジネスモデルとして秀逸だった
ため、会社は急成長した。のちにフォードも同じやりかたを取り入れ、
成長した。

車の歴史は1世紀だが、スマホはまだ11年の歴史しかない。
2007年6月に発売されたアップルのiPhoneは当初から車と同じモデルチ
ェンジシステムを取り入れた。一年ごとにマイナーチェンジとフルモ
デルチェンジをくり返してきたのだ。

このやり方がここにきて破綻しつつある。
スマホが完成形に近づき、目新しさがなくなってきた。最先端技術を
スマホに取り込むと、10万円以上するようになる。すると買い換えス
ピードが急減速するというジレンマがアップルを襲った。新年早々の
1月2日、アップルは業績下方修正を発表した。ビジネスモデル終焉の
白旗といえる。

車も同様だ。トヨタが定額制の愛車サブスクリプションサービスの
「KINTO」を発表するなど、販売一辺倒のビジネスモデルから抜け出よ
うと躍起だ。車もスマホも完成形に達し、1年や2年では陳腐化しなく
なり、ビジネスモデルが陳腐化したのだ。各社は新たな収入源確保に
懸命だが、自動車とスマホに限った話ではない。家電でも不動産でも
その他の分野でもそれに近いことが起きている。

チャクラ補正施術もきっとどこかと手を組んで新しいビジネスモデル
になるだろう。

★参考記事「アップルを襲った陳腐化」(日本経済新聞)
→ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39911260R10C19A1TCR000/