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ウィークリー雑感

フォレスト出版

出版業界全体が低迷するなか、同社の躍進ぶりは目を見張るものがあります。アマゾンで1-2-3フィニッシュしたり、ベスト10の中の半分が同社の本であったりします。
社長の太田宏さんは私と同年の午年ということで、大変友好的なムードで話が盛り上がりました。専務の田中さんも実は同年。
太田さんは、もはやカリスママーケターとなられた神田昌典さんを発掘した方でもあります。その太田さんから昨日はたいへん興味深いことをたくさんお聞きしましたが、ここに二つご紹介しましょう。

少年ジャンプの理論
コミック最後発として少年ジャンプがとった戦略は、無名の新人作家でいくこと。著名な人気作家に頼めば間違いなく読者は集 められるが、ギャラや納期の面で問題が多い。そこでやむなく新人作家ばかりのコミックになったのだが、このなかから、今で は超人気作家になった人たちがきら星のごとく輩出した。
フォレスト出版も1996年の創業、その3年後には、中小零細企業経営者向けに特化した出版社にする、という戦略をとった。
すると、著名な大先生に原稿をかいてもらっていては、事例が全部大企業になるなど、好ましくない。必要に迫られて少年ジャ ンプの理論でいった。つまり、無名もしくはそれに近い作家を発掘して、小さいヒットを積みかさねていくという戦略だ。それ を続けるうちに、神田昌典さんというホームランを飛ばすことができた。

イメージを書き換えよ
中小零細企業の経営者を相手にマーケティングをしてゆく際に、とっさに連想する彼らのイメージは?
私は最初のうちは町工場のオヤジさんたちで、しかも滅多に本屋などには行かない人たちだと認識していた。本当に彼らが本を 買って読んでくれるのか心配でもあった。ところがそれはとんでもない誤解と錯覚で、今主流になりつつある中小零細企業の経 営者とは、大学をきっちりと出た知的読書階級なのだ。購買力のある読書人とは、中小零細企業経営者や自営業者、それにSO HOたちであるこという確信を今では持っている。

「太田さん、そこまで掲載しても大丈夫ですか、他社に手の内を明かすことになるのでは?」

「ははは、今別のことを考えてすでに取り組んでますから構いませんよ。」

たくましい。

余談ながらいま出版社では、編集や営業だけでなく経営者みずからが明日のスター著者を探し求めて日夜メルマガチェックを欠かしておられません。太田社長以外でも、私の知る限りにおいて明日香出版の石野社長や、英治出版の原田社長もそうした人たちです。彼らにあなたのメルマガも読まれている可能性が高いといってよいでしょう。自信があれば、ダイレクトにオファーする手もあります。
少なくとも第一作、二作のうちは、メルマガすらとっていない社長が経営する出版社とは、手を組まない方が得策ではないでしょうか。

太田社長は、画像日記にあります。
http://www.e-comon.co.jp/gazoudiary/index.htm

マネジメントコーチ

たびたびご紹介しているマネージメントコーチの大橋禅太郎さんや田口元さんが、3月12日(水)に東京でセミナーを主催されます。まずはコーチの一人である船木香さんご自身の体験談をご紹介しましょう。
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真剣と深刻

私は年明けにあるプロジェクトを始めた。
一ヶ月経って、まったく上手く進んでいなかった。ある朝プロジェクトのリーダーに伝えた。
「真剣に取り組んでいるつもりだけど、やっぱり向いてなかったのかもしれない。」
リーダーは私に言った。
「深刻になってるだけで、真剣ではない感じがする」

それから4日間プロジェクトとこれからの自分の行く先について考えていた。いや、その4日間は深刻さに浸っていた。深刻は重い。ずるずると身体も思考も引きずられていく。4日目の夜にプロジェクトリーダーが私に言った言葉を思い出した。
「深刻になってるだけで、真剣ではない感じがする」

5日目の朝、やることが山積みになった。深刻さから這い上がり、真剣にやろうと思った。全てがすぐに上手くいく訳ではない。ただ、真剣になってみると歯車が回りだす個所がある。真剣になってみると、問題に対する感触も軽くなる。でも、たまにまた深刻になる。深刻は呼ばなくとも勝手に近寄ってくる。だからリーダーが投げかけてくれた言葉を思い出してみる。「真剣か、深刻か?」この2つの言葉の違いを得たことで、ビジネスがまた回り始めた。
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マネジメントコーチセミナーのご案内
~ビジネスの現場で成果を生む、明日から使える
「話し方、聞き方」を身に付けてみませんか~

マネジメントコーチ体感セッション
・効果的なアクションを起こさせるための言葉とは?
・社内の問題を自分の問題として捉えさせる方法とは?
・所有感のある目標設定の方法とは?
・違う機能をもった部署にお互いに協力させる方法とは?
・アクションに即、結びつく問題解決の方法とは?

<開催要項>

日時:2003年3月12日(水)
場所:TEPIA  http://www.tepia.or.jp/flash/intro/map.html
費用:2万円(税込み)
定員:限定18名(定員になり次第締め切らせていただきます)
詳細: http://www.managementcoach.net/news/news20030312_html

前回ご参加いただいた方からのコメント
『不可能だと思っている事を可能にする、奇跡を起こすマジックみたいなコーチングでした。』有限会社クスリのらくだ 峯村静恵様

『社員教育から社員育成への思考転換。起業以来の悩みがパッと解決した。』有限会社キューズネット 社長 大本弘樹様など、「がんばれ社長!」読者からも高い評価を得ています。

<お問い合わせ>
マネジメントコーチ・ネットワーク社(担当:船木香)
連絡先:kaori@managementcoach.net

「月刊トークス」 http://www.talksnet.co.jp/

あの「月刊トークス」2月号で、私の著書「経営の教科書」が選ばれました。毎月数十冊のビジネス新刊書を読まれ、その中から厳選された四冊だけをピックアップ。それを要約して毎月一枚のCDにして届けてくれるこのサービスは、私にとって大変重宝しています。あなたにも自信をもっておすすめします。編集長の岡田さんのご厚意で、「がんばれ社長!読者です」と記載のある方で、年間契約された場合には、お好きなバックナンバーを1枚プレゼントして下さるそうです。ありがたいですね。

本日発刊の最新3月号は、次の4冊です。

『目先の利益を捨てなさい』広岡 等(オートウェーブ社長)著
51歳で創業、2000年に店頭公開。デフレのなか連続で増収増益!
東洋経済新報社刊 1,300円

『価格の決定権を持つ経営』酒井光雄(経営コンサルタント)著
値決めの主導権を握るためには価値を創り出す企業になれ!
日本経営合理化協会刊 15,000円

『こうすれば儲かる!』ブライアン・シャー著
あなたの会社に必要なのは常識破りのUSPだ!
きこ書房刊 1,400円

『直伝 寝た子起こし』-現代プロデューサー心得帖藤岡和賀夫(プロデューサー)著 祥伝社刊 1,600円プロデューサーとは特殊な職能ではない。どんな分野にも必要な仕事の「仕振」だ!

昨日の「アメリカビジネス情報」反響

昨日号で掲載しました米国バイオベンチャー(日本人社長)のパートナー企業募集記事と、寿司ビジネス希望者募集の記事、それぞれ40件、5件という反響が届いています。個人名や会社名などの情報を公開して下さった上での立候補数で、しかも初日だけの事ですから相当なものだと思います。今日中に整理して米国に転送します。なお、それぞれの募集有効期限は2月末日までとします。

「営業マンは断ることを覚えなさい」石原明著 明日香出版社

同名のメルマガは、昨年新たに発行されたビジネス系マガジンで一番読者数を伸ばしたものだと思います。それが本になり、予想通り好調な売れ行きです。彼の指導先がいずれも好結果になっているのは、個別の企業に応じた指導が実に的確だからです。マーケティングとは、相手(顧客や市場)とこちら(社員や社内体制)との中で考えてゆくべきものです。石原さんは、それが出来るプロ中のプロのコンサルタントです。この本はその雰囲気が伝わってきます。

本 (アマゾンでは品切れかも知れませんが)

メルマガはこちら http://www.nihonkeiei-lab.com/melmag/index.html