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幸せの見える化

●今日は浅草・酉の市(とりのいち)。昨年初めてこの市に来たのだが、江戸っ子は縁起物が大好きのようだ。
平日昼間だというのにものすごい人手と活気で、私もつられて熊手を二つも買ってしまった。名古屋と東京のオフィスに置くためである。
今日はその熊手のご利益に感謝し、神社に返納してから来年用のものを買う。

●酉の市とは、鷲妙見大菩薩(わしみょうけんだいぼさつ、通称「おとりさま」)が毎年11月の酉の日に表れることから、その日をご開帳日とした江戸時代から続く浅草の祭り。

●幸せを掻き込む、という意味で熊手が縁起物。
これをオフィスや店頭に置いて運気を引き寄せようという算段のようで、不景気でも高い熊手が売れる。いや、不景気だからこそ高いものが売れるというべきか。

★浅草酉の市 http://www.torinoichi.jp/index.htm

●個人的にこの一年は、健康面や家庭面、社会面など、熊手のゴリヤクを享受できたが、仕事面や経済面ではもっとやれるはずだという反省も残った。
だから来年は気分を変えて昨年と違うお店で熊手を買おうと思っている。

●熊手というのはありがたいもので、見ているだけで幸せな気分になれる。
職人さんが腕によりをかけて作った熊手は、七福神や大入り袋、真鯛、大鳥居、松竹梅、米俵、千両箱、招き猫、お多福などなど、ありとあらゆる縁起物をあしらってある。それを身近に置いて眺めているだけで運が向いてきそうだ。まるで「幸と富の見える化」である。

●熊手に限らず、あなたのオフィスでも見える化すべきものはきちんと見える化しておこう。

・目標や夢の見える化
今月・今年・将来、何を目標にしているのか
・現状の見える化、業績の見える化
今月・今期の売上げや利益の見える化
・営業の見える化
営業プロセス(訪問数やプレゼン数など)の見える化
・コストの見える化
原価や経費の見える化
・時間の見える化
誰が何に時間を使っているかの見える化
・資金の見える化
資金の出入りの見通しと実績の見える化
・やる気の見える化
社員のテンションが最高を100として今どの程度なのかの見える化

などである。

●見える化も極端にやり過ぎると、壁や柱がグラフのはり紙だらけになってしまい、かえって効果が乏しくなる。景色の一部になってしまうからだ。

●そうなってしまったら、見える化のグラフに新しい命を吹き込もう。

例えば、グラフや表の書式を変えるとか、紙を貼る位置を変えるとか、朝礼やミーティングのたびにそれぞれの紙に皆の注目を集めるような進行をする、などだ。

●熊手も買っただけでは幸せを運んでくれない。きちんと熊手をキレイに保ち、柏手を打ってお願いと感謝を捧げなければ七福神も働いてくれない。

見える化もそれと同じ。毎日それを見て、感謝して、お願いをすることで事態を好ましい方に変えていくのだ。