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理念に近づく日々

幕末の志士でも政治家でも、よい仕事をした人は概して金策上手である。しっかりしたスポンサーがバックについてくれていたおかげで存分な活動を続けることができたのだ。
しかし、「金策上手=金儲け上手」という意味ではない。金策上手とは、あくまで資金調達上手のことである。そこのところをはき違えると、志士・政治家とは名ばかりの金儲けだけが目的の商売人になってしまう。

志と理念が大きい人ほど、調達すべき資金だって多くなるのだろう。

あなたの経営理念や志を実現するためには、どの程度の自己資金や調達資金が必要になるかを考えてみたことがおありだろうか。
また短期目標として、理念的な活動をした場合、その経費は毎月どの程度必要になるのかを考えたことがあるだろうか。

「がんばれ社長!」の場合を例にとると、経営理念:「がんばれ社長! 日本の社長を応援します」
そのための戦略コスト:
・「月間100万円の交通費」
・「月間50万円の研修費+新聞図書費」
・「月間50万円の家賃(複数箇所で)」

交通費と研修費、新聞図書費、家賃が理念実現のうえでの戦略経費であり、その他の経費や収入を含めると、当面、300万円以上の粗利益が必要になると考えた。

次に、その粗利益(300万円以上)を上げる方法も理念的であらねばならず、「偉大ゾーン」でその売上を作らないと意味がないと思った。

理念的に稼いで理念的に使うのだ。

偉大ゾーン↓
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=80

「がんばれ社長! 日本の社長を応援します」という会社においては、自由に東奔西走できなければならない。
「予算がないから」という理由で出張や宿泊を制限するようなことはしたくなかったのだ。だから、それを目標にした。

幸い、それが実現されると理念と現実に矛盾点がなくなってくる。
充実感を感じはじめた。
だが、次に成長する理由を作らないかぎり、その周辺で立ち止まってしまって一丁上がりとなる。
経費的なモティベーションだけでなく、別の動機づけも必要になったのだ。

それは毎日のプロセス目標だ。「理念を実現するための戦略的プロセス目標は何か」ということだ。

「日本の社長を応援したい私(我社)にとって、決算書に表れる数字以外に大切なものがいくつかある。
たとえば、

・メルマガ発行・・・平日、毎日発行すること
・読書数・・・毎日良書をたくさん読んで知識や情報を更新すること
・講演回数、面会人数・・・たくさんの経営者と直接交流すること
・健康・・・頑強なフィジカルコンディションが必要だ
・決算書・・・法人として増収増益を達成すること
などだ。

日々それらの成果や数字を確認しながら、理念に近づく日々を送る。
近づきかけたら更に理念とビジョンを更新することで相手も遠ざかっていく。

私の場合、次の戦略経費は「人件費」だと思っている。優秀な人材を毎年雇用し、好待遇を実現したい。

理念を持ち、偉大ゾーンで働いているかぎり、こうしたくり返しでも飽きることなど決してない。