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甲子園 伝統の一戦

ズッドーーン!

「ストラック バッター アウッツ!」

ここは阪神甲子園球場。梅雨前線の活発な活動がつづくなか、奇跡的に昨日の午後だけ雨がやんでくれた。

神戸非凡会の幹事・株式会社マリン精機製作所の林社長が、伝統の阪神-巨人戦に招待してくださったのだ。

そこで今日の「がんばれ社長!」は、興奮さめやらぬ昨夜のことを書いてみたい。

ネットの真裏、7列目という絶好の席。こんな席は生まれて初めて座る。
席についての第一声が「なに~、これぇ!」だった。なにしろ、すぐそこがホームベースなのでビックリだ。
両チームのベンチが同じ距離でみえる。巨人ベンチ前では、阿部、内海、李、仁志らが真顔でキャッチボールをしている。
少々、余裕がない表情にみえるが今の成績ではそれもわかる。

席の真後ろでは、阪神のスコアラー二人がスコアブックを書いている。
さらにその後方ではABC放送の席に星野仙一と福本、競馬の武豊(彼は始球式をやった)が何か話している。
星野人気は絶大で、彼を写真に撮るべく観客がデジカメを向けるが、警備員だって真剣だ。
「立ち止まらないでください、ここは通路です」というセリフを私は何度聞かされたことだろう。

一杯目の生ビールを飲み干したころ、プレイボール(試合開始)が宣告された。

上原と福原両エースの投げ合いは、こちらまで息が詰まりそうになるほど、熱を帯びている。好投手の投げ合いは、ネット裏で球種やスピードを体感してこそ迫力が伝わってくるというものだ。

初回、両投手の立ち上がりをみただけで、「今日は1対0だね」と予想するほど打てそうもない玉ばかりが投げ込まれてくる。
事実、1対0で阪神が勝利したが、抑えの藤川投手の153キロ剛速球などは受けるのも命がけに思えるほどで、バットに当てるのは至難の業だろう。

時間の経過とともに空の色が深くなり、やがて漆黒の夜空となる。

プロ野球の球場もドームと人工芝が増える中、甲子園は古きよき “土と天然芝の野球場” だ。

場内は阪神のチームカラー黄色で埋め尽くされている。巨人の応援団もいるにはいるが甲子園特有の雰囲気にのみこまれて、他の球場での応援ほどには存在感がないようだ。

さて、2時間15分の試合が終わった。阪神電鉄の甲子園駅で並ぶ。
林さん、植木さん、鈴木さんたちとおしゃべりしていてふと気づくことがあった。試合中、我々はほとんど会話していなかったのだ。それだけ一球一球に集中していたのだろう。

外野席でワイワイ騒ぎながら観戦するのも好きだが、プロの意地と力と技をかけたガチンコ勝負を見せられてはこちらも声がでない。

いやぁこんな素敵な夜をありがとう! 甲子園で阪神巨人戦を観るという夢は、これで成就した。

陸舶用エンジン部品製作&販売
株式会社 マリン精機製作所 林 吉洋 社長
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