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続・SRR速読教室

ここ数年、読書家は危機にさらされていると思う。

歴史や文学、古典、思想、哲学や専門分野の名著など、私たちが自分を耕すために読まねばならない本は増える一方だ。もちろん、趣味や好奇心から、一度読んでみたいと思っている本も結構たくさんある。
義務で読まねばならない本もたくさんあるだろう。

また、インターネットの普及によって、誰でも著者になれる道が開け、友人が陸続と著作を著していく。
もちろん、いずれも目を通したいだけでなく彼らの応援もしたい。
だが、メールの普及、モバイル環境の整備は読書時間を奪う方向で作用しているのだ。

ただでさえ、不足しがちな読書量をどうやって補うべきか途方にくれる読書家が多いようで、世はちょっとした速読ブーム。

私も真剣に速読を身につけたい。

もし、毎日一冊のペースで本を読めれば人生が変わる。もし二冊も読めれば、天地がひっくり返ると私は思っていた。
速読に飢えていたともいえる。
そんなときに、SRR速読教室の寺田さんに出会った。これも何かの計らいと、即座に個人レッスンをお願いしたのだった。

さあ、トレーニングが始まった。
まず現状把握という意味で、今の読書スピードを測定した結果、一分間に1,000文字程度。一般的な単行本を読むのに2時間程度かかる計算だ。これは、中の中か、中の上程度だという。

次に基本として、「速読モード」に入ることの必要性を教わる。

集中力トレーニングによって、姿勢や目の動き、意識の動きを集中する感覚を学ぶ。速読には、姿勢や呼吸や集中力は不可欠なのだと再認識させられる。

次に本の読み方のバリエーションを学ぶ。

文字を追いかける「文字追いかけトレーニング」や、目の上下動をおさえ、一行を視野でとらえる「ページ見渡しトレーニング」など、TPOに応じていろいろな読み方をいろいろなスピードで使いこなせるようになることが大切なのだと知る。

一日6時間×週末の三日間×2週間というトレーニングの大部分が読書そのものに充てられる。眼球と頭脳の猛特訓なので、あめ玉と眼薬が欠かせない。

読書の合間にも寺田さんの助言は止まらない。

「武沢さん、呼吸してますか? リラックスしないとかえって遅くなりますよ」とか「目の上下動がぎごちないですよ。視野が狭くなってませんか」、さらには、「武沢さん、ゆうべ夜更かししましたね。目の動きがぎくしゃくしてますよ」

実はそうなのだ。夕べは飲み過ぎた。

酒の飲み過ぎや夜更かしは気合で乗り切れると思っていたが、気合だけでは乗り切れない肉体的影響があったのだ。速読の場合は、それが如実にあらわれる。
こうした助言の数々が貴重だった。知らず知らずのうちに身に付いていた読書のクセが少しずつ矯正されていくのがわかる。
こうした訓練は、目の前にトレーナーがいてくれるからこそ可能なのだろう。

さて、そろそろ私の成果を申し上げるべき時だ。結論から申し上げれば、私の読書スピードは3~4倍にもなった。

・特訓前 1,000文字(読書理解度「C」)・・1冊1時間40分ペース
    ↓       ↓   
・特訓後 2,500文字(  〃  「B」)・・1冊40分ペース
  〃  4,000文字(  〃  「D」)・・1冊25分ペース

なんと、毎日2~3冊の本が読めるスピードが身に付いたのだ。

修了試験は、三省堂書店の立ち読みトレーニングだったが、新刊書2冊を50分で読破し、内容もほぼ説明できる理解力を得た。あとは、定期的にブラッシュアップしていくこと。

寺田さんの個人レッスンの内容がすべてパソコンソフトになっている。
これを使って自己学習し、年内に更に今の2倍速を目指したい。

読書ライフがまったく根底から変わりつつある。これはデカイ。

※寺田さんに個人レッスンやグループレッスンを頼むには、相当前もって打診される必要があると思います。それでもご期待に添えないこともあるはずですのでご了承ください。
今後、東京などで開催される速読オープン講座などの情報を寺田さんのサイトでチェックしてください。
また、寺田さんの速読修得パソコソフトは実際のレッスン後に使うのが理想ですが、このソフトだけで速読をマスターした方も少なくないそうです。ソフトが必要な方は、「がんばれ社長!」読者と書き添えていただくと、多少の割引きがあるそうです。

SRR速読教室 http://www.office-srr.com/