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クレームは宝

苦情やクレームは宝の山だというが、それを証明している実例がある。あなたの苦情・クレームをネットで買い取り、それを企業に売るというサイトがあるのだ。福井商工会議所が運営する「苦情・クレーム博覧会」がそれ。

「苦情・クレーム博覧会」 http://www.kujou906.com/ 

今は、新規の苦情受け付けはしていないが、4月以降に再開するという。

どのような苦情がネットに寄せられたのか、ちょっと見てみよう。

1.風呂場のカビはどこの家でも問題になっている。家を建設するときに、風呂場のカビ対策はできないのだろうか。風呂場の天井に抗菌対策をすべきだと思う。 

2.買い物で最も高価なのが「家」なのにも関わらず、”試し住み”ができないのはおかしい。 

3.新聞は悪いこと、悲しいことの記事が多く書かれているので、「今日も頑張るぞ」という気持ちになれない。いいことしか書かれていない新聞を出したらどうだろうか。 

4.マジックテープをはがすときの音がベリベリとうるさいので、授業中や会合の際気を使う。粘着力はそのままに、もっと音の小さいテープがあるといい。 

5.子供と一緒に買い物しているとき、片手に子供を抱っこ、片手に買い物カートといった状態だが、レジ後の袋詰めがとても大変。袋詰めしてくれる専用レジがあるといいと思う。 
 
6.雨の日の犬の散歩は大変。傘を持っていると事故が心配なので、人間も犬とおそろいのレインコートがほしい。 

7.子供がポータブル型ゲーム機で夢中になって遊んでいる。学力及び視力の低下が心配。ゲーム機にタイマー機能を設置してほしい。 

8.自分で作ったお弁当でも、パリパリの海苔のおにぎりが食べたい。 

9.納豆のタレ袋を開けるときタレが飛び散り、手についたり服が汚れてしまうときがある。きれいに開けられるタレ袋がほしい。 

10.お年寄りは、手に力がないのでペットボトルのふたがなかなか開けられない。 

11.使用した後の傘は水滴で服が濡れて困る。通勤の混んだ電車の中では人にも迷惑をかけるし、また他人の傘で濡らされることもある。傘を閉じたら水滴がすっと全部一気に流れ落ちるような傘がほしい! 

12.水着は上下ペアで販売しているが、お尻が小さくても胸が大きな人もいるので、上下別々に買えたらいいと思う。 

13.クラクションは危ない時だけでなく、お礼を言いたい時などいろいろな用途で使用する。しかし音によって気持ちを表すのは難しいため、もっと簡単な方法があればいいと思う。 

14.夏場、車の中は暑いし、シートも熱い。背中に汗をかいてしまうので、背もたれから風がでるようなシートはできないだろうか。 


これらの苦情が、その後どうやって解決されたのかもサイトで見ることができる。もちろん未解決の苦情・クレームもたくさん残っている。

苦情3.の「今日もがんばるぞ」という気分になる新聞は、その後、読売新聞の大阪本社管内(近畿・中国・四国)の紙面で「ほのぼの」という紙面を作った。毎週月曜日に発行しているそうなので、管内の方は昨日の朝刊をチェックされると良い。

苦情11.の水滴が残らない傘は福井洋傘の「ヌレンザ」という商品になり、3万円という高額品ながら梅雨明けまで予約待ちだという。

「苦情・クレーム博覧会」 http://www.kujou906.com/ 

また、個人サイトで不便利ネタを集めている人もいる。「起業のネタは日常の諦めている不便利から」を主宰する田口元さんだ。ブログ形式で不便利ネタを見ることができる他、過去に集まったネタが一冊の本にもなっている。

不便利ドットコム http://www.fubenri.com/ 
ショップ百式 http://cart02.lolipop.jp/LA04086146/