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ハプニングでの迫力

こんな時、あなたはどうするか?

第一問:

あなたは頼まれて社員研修を引き受けた。複数の企業から派遣された中堅社員が50名ほど参加していた。あなたの丸一日の研修を終えて、受講者が帰路につこうとしている。会場の出入り口にはあなたが書いた社員心得の本が並べられているが、朝から一冊も売れていない。このままでは、持参した50冊をすべて持ち帰る羽目になりそう。さあ、そんな時あなたはどうする?

第二問:

銀行主催の講演会で講師を頼まれた。女性向けに起業に関する講演をしてほしいという。担当者は「最低50名は集めてみせます」と言うので楽しみにしていざ当日行ってみると・・・。
何と、会場には2名の受講者しか集まっていない。担当者は平身低頭で「中止しましょうか?」という。さあ、そんな時あなたはどうする?

似たようなケースを私も体験しているが、本当の迫力が問われるのは、こんなミニ・ハプニングのときである。
妙な遠慮があってはいけないし、及び腰でもいけない。まず、ダメな答えから申し上げよう。

第一問の場合、ダメな答えは
「黙って見過ごす」ことや、「しようがない」とあきらめて本を持ち帰ることである。

第二問の場合、ダメな答えは、
「中止すること」や、「まぁ、今日は気軽にやりますか」と手を抜いた話をしてしまうことである。

私が見聞きした中での最高の答えはこうだ。

第一問の場合、本を買わずに帰ろうとしている受講者を叱り、本を買わせることが望ましい。
実際にその場面に遭遇したのは、2002年の10月某日のこと。

日本話し方センターさん主催の話し方講座三日間コースの最終日。話し方だけでなく、生き方をも学ぶ三日間。講師の故・江川ひろし先生がむすびのスピーチのあと、自著を紹介しながら「是非これらの本で復習してください」と締めた。
閉会後、受講者の半数くらいは本の販売コーナーへ殺到し買い求めたが、半数はそのまま帰ろうとした。その瞬間、江川先生のカミナリが落ちた。

「君たちはどうする気だ!」と受講者を呼び止めたのだ。そしてこう続く。

「せっかく会社から三日間も時間をもらって仕事を離れた勉強をさせてもらい、なおかつ高いセミナー代をも出してもらっていながら、たった千円の本すら自己投資できないのか。そんな狭い了見でどうする!社長や仲間に申し訳ないと思わないのか。奥さんや子どもにすまないと思わないのか!」と真剣に怒鳴っている。

すごい、と私は思った。動機の次元が高いのだ。だから躊躇もためらいも遠慮もなく、「自分の本を買って読め」と要求できる。この真剣さが人の心を動かすのだ。それでも買わずに帰る人がいたが、ここから先は本人の問題だ。真剣に要求すること。
「もし良かったから買って読んでね」程度では、かえって不自然だろう。

第二問めの最高の答え。それは明日にするので、あなたならどうするかを考えておいてほしい。
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・米国アリゾナ州在住の辻埼さん(女性)からのメール

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セラピストとして、まったく個人で仕事をしています。がんばれ社長を愛読させていただいて、かれこれ1年以上になっていると思います。アメリカには、通算して10年と結構ながいのですが、最近このアリゾナに結婚の為に移ってきました。
コネも、友人も、知り合いも何もないところからのセラピストとしての再スタート、どんなに このがんばれ社長!!を読むことによって、力づけら、勇気づけられたかは、言葉では語ることはできません。ほんとうに、ありがとうございます。

昨年だったと思うのですが、LAで オフ会をやられたと思うのですが、またLAにいらっしゃる機会があればぜひお声をかけてください。LAには東洋医学(鍼、灸の大学)の勉強をしたときの同級生がおり、彼らも個人で営業しておりますので、友人達にも声をかけて、出席させていただき、ぜひ一緒に勉強させていただきたいと思います。

わたしは、エネルギー、いわゆる 気をつかうセラピストなので、日本人だろうが、アジア人だろうが、ヨーロッパだろうがアメリカ人だろうが、わたしのところに来る人は拒まないポリシーですが、同じ日本人として、どんな時でも、またどこにいても助け合える時は助け合いたいですよね。

さらに突き詰めると、同じ地球に住んでいる人間として、ピピ~~~~と来た時には、手を差し伸べて、助けあう・・・というのが私の理想です。
Love & Peace,
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