ある日、知人の知人が「IT大賞」を取ったと聞いた。
「なにそれ?」と聞く私に、「武沢さんがIT大賞を知らないの?」と笑われた。メルマガで情報を発信していると何でも知っているように思われるが、冒頭の名言にあるようにスポーツ欄しか読まない日もあり、世間知らずなところがある。「知らない」と素直に認めた。
「IT大賞」とは正式名称を「中小企業IT経営力大賞」という。経済産業省が主催する平成 19年度に創設された表彰制度である。優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となるような中小企業や組織に贈られる賞である。
★経済産業省IT経営ポータル
→ http://www.it-keiei.go.jp/index.html
例年、8月から 9月にかけて募集され 10月から 2月にかけて審査される。
評価基準について、ホームページから一部抜粋してみよう。
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【中小企業・組織表彰】
○IT経営実践に向けての取組評価
IT経営の実践における取組の内容が、他の中小企業等の模範として適切であることを以下の観点から評価します。
《IT活用のポイントから見た評価基準》
IT活用において、情報の高度活用によるビジネス価値の向上を実現していること。
IT活用をベースにした業務プロセスの再構築により、生産性の向上や競争力の強化を実現していること。
IT経営実践のための経営者のリーダーシップ、社内推進体制の構築、人材育成・活用を積極的に実施していること。
IT活用において、先行する技術の活用など先進性、独創性があること。
《IT活用の広がりから見た評価基準》
IT活用により、社内で、情報や業務の見える化、共有化、連携などが進み、経営成果への貢献が認められること。
IT活用により、企業間で、情報や業務の見える化、共有化、連携などが進み、経営成果への貢献が認められること。
※その他認定企業に見る特徴的な参考事例
・経営において積極的なIT活用を実践することにより、業務効率化のみならず売上・利益を伸ばしていること。
・クラウド・コンピューティングやSNS等新たなITツールを活用することで新商品・新サービスの提供やビジネス展開 を行っていること。
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仮に受賞したとしても直接的な恩恵はない。賞金が出るとか助成金が得られるなどの恩恵はないが、客観的に自社のIT経営のレベルが分かるというメリットがある。
実際にどんな会社がどのようなIT経営で認定されているのかこちらのホームページで調べてみよう。かなり充実した情報の質量である。
→ http://www.it-keiei.go.jp/itjirei/award_list/