名言

「私に欠けていたものは、私は今、何をすべきかについて、私自身が決心が  つかないでいることだ。私の使命を理解できないことだ。客観的な真理など  探してみたところで、それが私にとって何の役に立つのだ。私に欠けていた  のは、本当に人間らしく生きることであり、あれこれ考えながらの生涯を送  ることではなかったのだ。   さあ、サイコロは投げられた。私はルビコン河を渡るのだ。この道は私を  戦いに導くだろう。だが私はたじろぎはしない。私は私の手で見いだした  “この道”を駆け抜けて進むのだ。」(デンマークの哲学者:『キェルケゴールの日記』より)

昨夜観たレンタルビデオ『壬生義士伝』で、中井貴一演じる新撰組隊員・吉村貫一郎は、南部盛岡に妻子をおいて脱藩した瞬間から“この道”を駆け抜けて進んだ人です。負け戦と覚悟しつつも、義のために官軍の御旗に単身斬り込んでいくシーンが脳裏に鮮明です。