「本日、アップルは電話を再発明する」(スティーブ・ジョブズ)
サンフランシスコで初代 iPhone が発表されたのが 2007年 1月 19日のことである。その 2年後の秋、ようやく私は iPhone 3GS を手に入れてスマホデビューを果たしたわけだが、正直言って、これほど手放せない道具になるとは思わなかった。忘れたら困るものの第一位は財布だが、次が iPhone である。人によっては一位と二位が入れ替わる人もいるだろう。
最近、いくつかの会社を訪問し 30~ 40歳代の幹部に質問してみた。「仕事やプライベートでスマホを使っている人は挙手していただけますか。」するとおおむね 3割程度が手をあげた。つまり、7割は従来型のガラケーとよばれる携帯電話を使っているのだ。それは東京の商社でも名古屋の建設会社でも飲食企業でもほぼ同程度だった。広告代理店や IT 企業など、業種によってはほぼ全員がスマートフォンを所有しているところもあるだろうが、それにしてもガラケー派がまだまだ多い。
世間一般ではどうだろうか。ネットで調べてみたらこんなデータを見つけた。
ガラケー スマホ 全体所有数
・2011年3月 93% 7% 1億1千9百万台
・2012年3月 77% 23% 1億2千4百万台
・2013年3月 63% 37% 1億3千万台
6割がガラケーだという調査結果は少々意外な気がするが、20歳代はすでに 6割がスマホになっているという調査もある。
スマートフォン EC ラボ → http://smartphone-ec.net/1543.html
今後、徐々にスマホのシェアが高まりビジネスや経営にも大いに活用されるだろうが、社員がスマホを買ってくれるのを待つのか、それとも会社がスマホやタブレットを支給すべきなのか。その答えは中間のところにあるようだ。
6月 10日(月)の PR 専用号外は日本マイクロソフトのキャッシュバックキャンペーンをお届けした。
6/10号外→ http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=4275
その記事で「BYOD」(ビー・ワイ・オー・ディー)という考え方を述べたわけだが、今後ますますこの考えが普及していくだろう。
BYOD (Bring your own device)とは、従業員が個人保有の携帯用機器を職場に持ち込んで業務に使用することをいう。それによって、社員は私物の端末と会社の端末の二台持ちの必要がなくなり、会社もコストダウンがはかれるので一気にスマホ活用が促進されるようになる。
ただし、なしくずしに BYOD を導入すると危険な面もある。
BYOD に関するルール整備が必要なのだ。そのあたり、近々もう少し詳しく考えてみたい。