経営計画書をつくり、その発表会をひらくことはとても大切だ。まず、他ならぬ社長自身にとって意味があることだし、もちろん社員にとっても意味がある。
初めて発表会をひらくときには、社員がやる気になってもらって大いに盛り上がることを期待しよう。そして、実際に開催し「武沢さん、やって良かった、社員が真剣に聞いてくれました」と報告してほしい。
だが、会社によっては、社員の反応の悪さにがっかりすることもあるようだ。「そんなの無理ですよ」「誰がそれをやるんですか」という顔をして社長の話を聞いている会社がある。
「無反応」な会社もある。
社長の方針を聞いているのかいないのかとにかく何も反応がない。興味がないわけじゃないと思うので、おそらく意味がわかっていないのではないか。
こうした「好反応」「悪反応」「無反応」。
あなたの会社がどれになるか分からないが、とにもかくにもやってみよう。その反応を変えていくのが社長の仕事なのである。
現状の反応をありのまま見るうえで、「経営計画発表会」ほどストレートに反応があらわれるものはない。恐れずに勇気をもって開催しよう。
経営計画発表会を開催するにあたり、いくつかの心得を書いておく。
1.経営計画発表会の日付は遅くとも 3ヶ月前までに決めて周知する。
毎年○月の第四○曜日の午後○時から、と決めている会社も多い。
会場や参加者も決めておく。社外から銀行・取引先・顧問などを来賓として招くことも有効である。
また、経営者仲間などを招くのもお互いの勉強になって良い。
2.発表会は、期末もしくは期首に行う。
半期の段階で「半期検討会」などを催す会社も増えている。
3.発表会の所要時間は 2~ 3時間、午前でも午後でも夕方からでも良い。懇親会をセットしておくのも有効である。
ただし、いつもの懇親会とは別の場所で開催し、懇親会までが公式行事であることを忘れない運営をしよう。
4.発表会の会場は社外が良い。だが、集中できる環境があれば社内で行うことも可。
式次第の一例
・司会あいさつ、来賓紹介
・開会宣言
・社長あいさつ
・方針発表
・部門目標発表(責任者に発表させても良い)
・社員表彰
・社員決意表明
・(来賓のことば)
・閉会宣言
・休憩
・(懇親会)
懇親会の前に「研修」を入れるケースもある。その場合は社員をグループ分けし、部門別の行動計画づくりを行って相互発表する。社員ひとりひとりのモットーと目標を発表する時間にあてるケースもある。
今日はここまで。