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顧客の3大ニーズ その3

Rewrite:2014年3月20日(木)

3番目のコンビニエンスニーズとは、「利便性を提供する」ことである。

年中無休24時間営業のコンビニ店や、今日注文すれば明日くる文房具の「アスクル」などがその好例だ。古くは出前のそばや寿司、ピザなどもコンビニエンスニーズを充足しているし、ファストフード(牛丼店やハンバーガー店)などもこのジャンルに入るだろう。

私は40歳でコンサルタントとして独立したとき、このコンビニエンスニーズを満たす戦略を取った。なぜなら、スペシャリティと言えるような「すごい」実績や経歴をもっていなかったし、ディスカウントで自分をアピールしても経営者に相手にされないと思ったからである。
だったら、「武沢さんに頼めば経営計画も社員教育も営業指導も会議運営も何でも指導してもらえる」という守備範囲の広さをアピールしようとしたわけだ。そして最初の数年間はそのおかげで仕事が順調に増えた。その後、そのやり方の限界が来たときに次のニーズにギアシフトしたわけだ。

以上、3回にわたってお届けした「顧客の3大ニーズ」、要するに「うまい」「安い」「早い」の仕組みを作ることだ。しかも、いずれかの要素では圧倒的な強みを持つことが大切である。
こうした企業努力の結果、あなたのお店は消費者からはっきりとした支持を受けることになる。その「はっきりとした支持」が神話レベルまで成長したときに、「ブランド」や「のれん」になるわけだ。

まとめ
1.ディスカウントニーズ(安い)
2.スペシャリティニーズ(高品質な製品・サービス)
3.コンビニエンスニーズ(早い・便利)
の3つは、永遠不滅の消費者ニーズである。あなたのお店が消費者から支持を受けるためには、このいずれかのニーズをはっきりとわかるように提供しなければならない。