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続・「レンガ職人」のエピソード

今日は午後から神保町で「経営次進塾」1日体験ワークショップがあるため、東京へ移動中。新幹線でこれを書いている。
雨模様の名古屋が静岡に入ると曇天になり、神奈川に入ると日差しが増え青空が広がっていく。そんな様子を見ながら原稿を書くのは気持ちいいものだ。

昨日、「イソップ寓話にでてくる三人のレンガ職人」に関する話題をお届けした。イソップ寓話集を買って調べたが、それらしき寓話が見つからなかった。本当にイソップ寓話なのか?という話である。

さっそく何通かメールを頂戴しているのでご紹介したい。
まずは広島のTさん(女性)から。
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私は幼稚園でイソップ童話を読みきかせることが好きで、個人的にも童話や寓話が大好きです。「三人のレンガ職人」という寓話は私が読んできたなかではありませんでした。レンガの歴史はとても古いのでイソップに出てきても不思議ではありません。
もともとはイソップ寓話集というのは紀元前6世紀ころがスタートです。
当時の奴隷だったアイソーポスという人が寓話づくりの達人で、彼のつくった寓話をもとに伝承したのがイソップ寓話集です。アイソーポスがつくったものだけでなく、それ以前からの寓話も含まれていると聞きました。
最初は娯楽的な寓話が多かったようです。しかし、のちになってキリスト教的価値観のある寓話が加えられ、教育的な意味あいの寓話集に変化していきました。
子どもに限らず私たち大人も寓話好きです。武沢先生のように大人の方が寓話集を手にとってみられることはとても素敵なことだと思います。
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次に中国の東ガンで経営コンサルタントをされているHさん(男性)からのメール。
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武沢先生、三人の石工の話は、私もしばしば引用しています。
しかし中国の若者に「教会を建てるのだ」と言っても意味が伝わらないと思い、三人目のレンガ職人には「村人みんなが笑顔になるような食堂を作っている」と言わせています(笑)

ところで、こんなん有りました↓
https://ganbare.biz/comon/wvp0
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なるほど、参考になる。広島のTさん、イソップ寓話集は奴隷が創作したのがきっかけとは、まったくもって意外。中国のHさん、レファレンス共同データベース、存在すら知りませんでした。

D社のMさん(男性)もこのレファレンス共同データベースを教えてくれたほかに、グリム童話にある「三人の職人」も調べて下さった
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Mです。お世話になります
ところで、「三人の職人」はこちらです。↓
https://www.grimmstories.com/ja/grimm_dowa/sannin_no_minarai_shokunin
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なるほど、グリム童話になると「三人の職人」はまったく別の物語になるようだ。

最後にKさん(男性)からのメールも興味深かった。
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いつも楽しくメルマガを拝読しております。私は外資系の建材メーカーで副社長を務める者です。
ドラッカーは何度も読み、私の仕事に直結する「石工の話」を知っていましたが、その出典については気にしていませんでした。
もしかしてお力になれるかと思い、ネットを探ってみたところ信用できそうな記述を見つけたので報告します。

https://ganbare.biz/comon/t8l4

これは、ミシシッピーの牧師さんが書いているブログです。
これによると、ロンドンの大火で失われたセントポール聖堂の再建を任された建築家クリストファー・レンが 1671年、実際に工事現場で経験した実話だということです。面白いですね。
イソップ寓話の核になったのは紀元前6世紀ごろの伝承(Wiki)とのことですから、1671年というとずいぶん後のことですね。
ご参考まで。
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なるほど、オール英語か。
この週末に心して読ませていただくことにしよう。