昨日は顧問先の経営計画発表会に参加するため京都へ。
「本当にこれだけできるの?」「ちょっと計画がラフすぎない?」
思う箇所もあったものの、若い会社だけあって勢いは素晴らしい。
いまどきこれだけのスピード感で成長を企てる会社は少数派だし1
以上のスケール感でものを考えられる経営者には希少価値があると
う。約3時間におよぶ発表会の締めで、激励講演させていただいた
列車の都合で中座したが懇親会にも参加した。
新幹線で雑誌を読んでいると、急ブレーキがかかった。何だろうと
う間もなく最寄り駅で止まってしまった。さては事故か?と思った
そうではなく豊橋周辺の大雨の影響で運転を見合わすことになった
うだ。雨で立ち往生とはめずらしい。運転再開はかなり遅れる見通
と何度もくりかえしアナウンスされた。そこは米原駅だった。
幸い停電ではないので電気もエアコンもついている。雨が小降り
なるのを待つわけだが、何時間かかるかわからない。ひょっとした
明日の朝まで動かないかもしれない。イライラしてもしようがない
で、腰をすえて仕事しようとノートパソコンを取り出した。しかし
親会帰りの深夜21時半ともなると酒も手伝って生産性が落ちてい
Kindleにダウンロードしておいた『Think clearly』(シンククリア
リー)を読むことにした。この本を出されたサンマーク出版の植木
長から「これおもしろい」とすすめられていた本なので、楽しみに
ていた。
案の定おもしろい。幸せな人生を生きるための数学的・科学的見地
知恵が52個紹介されている。「思考の道具箱」と作者がいう52
イデアはどれも説得力充分で、新しい啓示を与えてくれる。
たとえば「秘書問題」。
あなたが優秀な秘書をひとり採用することにした。応募者は100
たとする。あなたはどういう方法で100人のなかから一人を選ぶ
ただし条件として一人の面接が済むたびに「採用」「不採用」を決
しなければならないことにする。
私なら100人全員に会ってからもういちど有力な候補に会って
と思うのだが、ここではそれが許されない。その場で決着を出さね
ならないのだ。
ネタバレになるといけないので、正解は本書にゆずる。合理的な
り方が書かれている。
この「秘書問題」は「伴侶問題」にも「人材問題」にも応用可能な
ずだし、『Think clearly』にはこの手の知恵が52個も収められている。
久しぶりにじっくり味わって読むべき本をみつけた。
そんなことをしていたら、2時間2分後に運転が急に再開された
名古屋に到着したら24時を回っていたが、かなり思い出深い京都
り出張になった。