今月、あなたのオフィスや自宅にはAmazonや楽天などのネ
ップで買った品物が何回配送されただろうか。
わが社では、「ティッシュがない」「水がない」「コーヒー豆がな
「プリンターのトナーがない」となると、すぐその場でAmazo
物カートに入れてしまう。
その結果、今月Amazonから荷物が配送された回数は29回。
上のペースである。
5月はもっと多かった。月間で39回も荷物が届いた。
荷物の半数近くは本だが、この数はいまだに増加傾向にある。さら
いえば、Kindle電子書籍をダウンロード購入した数はカウン
ないし、自宅に届く荷物(おそらく毎月数個)も含んでいない。こ
は私がコンビニに行く回数とほぼ互角である。
あきらかに平均よりも多いと思うが、実際のところはどうなのだ
うか。世界で最もネット通販が普及している国はどこだろう?
アメリカか、それとも中国か、はたまたヨーロッパか日本なのか?
先ごろマッキンゼーの調査によってその実態がわかった。各国の
民一人あたりネットショッピングにおける年間受け取り個数(回数
があきらかになったのだ。
ネットが好きな日本や韓国のデータが抜けているのが気にはなるが
参考になるデータだ。
◆1人が1年間で受け取る荷物、国別の平均個数
国名 個数(年間)
・中国 70以上
・ドイツ 24
・イギリス 22
・アメリカ 21
・アイルランド 15
・オーストリア 14
・オランダ 12
・スイス 9
・スウェーデン 6
・イタリア 2
・インド 1以下
・ベトナム 1以下
※中国は、北京ならびに上海の2都市における年間の受け取り荷物
の個数。
したがって中国全土で国民ひとりあたり70個以上も受け取ってい
わけではない。
※参考サイト(Forbes Japan)
https://forbesjapan.com/articl
何個が妥当な数なのかは分からないが、まだまだ伸び代は充分に
る。もし中国やインドなど、アジア全域にネットショッピングが広
れば、桁違いな市場規模になるだろう。越境ECなどの海外通販や
バウンドビジネスに妙味が充分残されていそうだ。
日本の現状も気になるので調べてみたら、国土交通省が年間の宅
便個数を発表していた。それによれば、2017年で42億個の取
あったという。これにプラスして「メール便」の52億冊を加える
計96億個。これを日本の人口(約1億人)で割れば、ひとり10
う計算になる。アメリカ並みの20個くらいはあると思っていたの
外なほど少ない。
「がんばれ!社長」には年間400個ほどの荷物が届くので、運
にも抜群の知名度がある。
不在通知が入っていても「がんばれ!社長です」というだけですぐ
再配達してくれる。だが、ご近所でも年間に100個以上買うとこ
えれば、いつまでも有名な会社ではいられなくなるだろう。