その他

私のバレットジャーナル考

ジャーナリストの扇谷正造氏は「空気に爪を立てろ」と言った。
社会の底流に潜む問題に爪を立てる意識がなくてはジャーナリズム
はない、という。
私も経営者の方には「経営ノート」か「経営日記」をつけて毎日何
したか、何を考えたか、何を決定したかのログ(記録)を付けるよ
ご提案している。それは空気に爪を立てるためだ。

私は毎日のメルマガを書いているので、メルマガ自体がひとつの
記的役割を果たす。だがそれは外部への発信を前提にしている。
大切なことは、発信を前提にしない自分専用の記録や計画であり、
のログである。しかもあちこちのファイルやアプリに情報が散在さ
るのではなく、一箇所にすべてある状態をつくることである。
それが可能なノートか手帳かアプリがほしいとずっと思ってきた。

答えは身近なところにあった。
一冊のノートで大切なことを一元管理する”Bullet Journal(バレッ
トジャーナル)という方法だ。
開発者のライダーキャロル氏が書いた解説本を見つけ、一気に読んだ。
その翌日から自分用バレットジャーナルをつくりはじめた。あれか
10日経つが、非常に良い。

★バレットジャーナル(Amazon)→ https://amzn.to/2QOSPuz

アイデアはいたってシンプル。一冊のノートに未来、今年、今月
今日の目標や予定を書き、ノートの後半は大切な何かを記録してい
うというもの。市販の手帳でもそのような使い方を前提にしている
のが多い。
だがバレットジャーナルの特色は、それを好きなノートで好きなデ
インでやれるようにしたこと。自由度の高さゆえに世界中に愛用者
広まり、自分のノート術を互いに公開しているのが魅力的なところ
そういう点でバレットジャーナルは無料OSのようなものだ。

私たちが管理すべきことは山ほどある。
Wishや個人目標、経営計画、毎月の計画と実績、顧客情報、見込客情
報、家族、健康、学習、趣味、友人・・・。
管理のために使うアプリは、メール、スケジュール、タスク、Wordや
Excel、PowerPoint、画像や動画、メモ、日記、などなど、たくさんあ
る。それぞれ別のアプリやフォルダーで管理するため、大切な目標
計画の存在をすっかり忘れてしまうことが起こる。

バレットジャーナルとはノート術のことで、お気に入りのノート
ペンがあればすぐに始められる。一冊のノートに大切なことをすべ
盛り込むわけだが、ノートだけに固執する必要はない。デジタルと
用したほうが断然便利なので、メールやスケジュール、タスクなど
従来どおりデジタルも使う。

ただ、デイリーログ(毎日の記録)だけはデジタル管理ではなく
レットジャーナルを使うことをおすすめする。日々の主要タスクの
録が残り、同時に、出来事の記録や考えたことの記録が残っていく
後日、それを見ながらさらに新しいことを考える。その蓄積が思考
厚みを加え、自分の行動に自信をもたらしてもくれるだろう。

そしてここが肝心要のポイントだが、「経営計画」の内容をバレ
トジャーナルに記載すること。経営計画書をプリントアウトし、ノ
トにそのまま貼ってもよいし、大切なことだけを手書きしてもよい
そうすることで、描いた未来に向かって今から仕掛けを開始できる
うになる。
それが可能になるのは、情報を一元管理しているから。しかもいつ
肌身はなさずそれを持ち歩き、閲覧しているから。

さて、最後にもうひとつ大切なことを申し上げる。
社員も一緒になってバレットジャーナルを活用することである。「
んばれ!社長」では全員(4人)がバレットジャーナルを使いはじめた。
最初の一週間は私ひとりで始めたが効果を実感したので、スタッフ
もノートを配布し使いはじめている。

来週はそのあたりの方法もご紹介してみたい。

あなたのバレットジャーナル活用術があればご一報あれ。
→ take@e-comon.co.jp 件名「私のバレットジャーナル術」