その他

執務の8割が読書という経営者

中小企業の場合、社長が社員と一緒になって現場で汗を流すことが多い。
それも結構なことではあるが、徐々にフェードアウトしないと、いつまでも社長が現場の一員になってしまう。

ある会社で、社長が本を読んでいたら社員から注意されたそうだ
「社長、仕事中ですよ」と。
社長は就任3年目でまだ若い。
経営力を高めるために年間50冊の本を読むと決めたが、なかなか読めない。
そこで思いきって仕事中に読書することに決めた。
すると総務のベテラン社員(女性)が社長に苦言を呈したというのだ。

基本的には社長はどこで何をしていても構わない。
読書もジムも映画鑑賞も仕事の一部である。
ただし、それが計画的に行われている必要があるし、前もってそれを社員に伝えておかねば誤解を生む可能性がある。

ジェフベゾス氏(Amazon)は猛烈な読書家で、本を大量に読みたいと思ってKindleを開発したと言われている。
ベゾス氏の夢はどんな本でも読みたいと思ったら60秒以内で手に入る世の中を作りたかったからだそうだ。
しかもハードカバーが30ドルもしていては大量に読めない。
本はもっと安くなければならない。
そうすれば大量に読めるようになり、結果的に作者はもっと儲かるはずだと言っている。

世界有数の富豪・ウォーレンバフェット氏は、執務時間の8割を読書に充てている。
そして1日500ページ読むことを自分に課しているそうだ。
ビルゲイツ氏も読書家として知られ、どんなに忙しくても週に1冊の読書をすると公言している。
Facebook のマーク・ザッカーバーグ氏も2週間に1冊本を読むことを誓った、と自らの Facebook ページに投稿したことがある。

私も読書は社長の大切な研究開発時間だと思っているので、なるべく読むようにしているが、バフェット氏の8割には遠く及ばず、わずか数%ほどである。