トレンドは所有するから借りるへ、じっくりコツコツから時短へ、「みんなで」から「ひとりで」へ。
それを見事にビジネス化し、成功している企業を日経ビジネスの記事を参考にいくつかご紹介したのが昨日号だ。
それにしても「おひとり様居酒屋」「ひとり参加フットサル」など時代も変わってきたものである。
今日は「おひとり様セミナー」なるものに最近参加された F さんの話をご紹介しよう。
そのセミナーの主催者は著名なメルマガ作家だそうで、セミナーの冒頭、こんなあいさつがあったという。
「午前10時から午後6時まで、大切な仕事だけに集中して取り組んでください。メールチェックなどの普段の仕事はこの部屋では行わないこと。急ぎの仕事は部屋の外で行ってください。トイレや昼食はご自分のお好きなときにおとりください。キリがついた方は何時にここを退出されても結構です。原則として会場内での会話は禁止します。では、がんばってください」
受講料は1万円。F さんが参加した日は10名以上の人たちが集まっていたという。
「で、どんな感じなんですか」と私が尋ねると、「なかなか面白かったので、その後、二度目の参加をしました」と F さん。
さすがに二度目は主催者もやり方を変え、一人15分程度の個別コンサルをロビーで行うなどの付加価値がついていたそうだ。
なかなかおもしろい企画だと思う。
実は私が2015年から毎月名古屋で行っている「WR ・MR キャンプ」もそれに近い。
受講料1万円で、来月の計画を作る場をご提供している。ちょうど昨夜、名古屋キャンプが終了したところで、時間は18時から21時まで。
最初30分ほどはミニセミナーを行うが、残りの2時間半は黙々と次月の計画をつくる。時々、「お聞きしたいことがあります」と質問を受けてそこから座談になることもあるが、昨夜のように質問がないときは、全員黙々と作業する。
「ここに来れば必ず作れる計画が、不思議なことに会社だとできない」と常連の M 社長。昨夜もそうだったが懇親会もほとんどやらず、終わったらサッサと引き上げていく。そんな合理的な時間と空間がもっとたくさんあっても良いのではなかろうか。