社会人になって最初の4年間は製造業の会社で寮生活をしていた。
今ほど趣味や関心が多くなかった私はぶ厚い小説を買ってきては寮
酒も飲まない、映画や車のお金はない。ネットやスマホはおろか、
『新・平家物語』『徳川家康』『三国志』『新・水滸伝』『
一番影響を受けた本といえば高校生のときに読んだ『竜馬がゆく』
つい最近も居酒屋で三国志の話題がでた。
「誰が一番好きか」という話だった。
時々風変わりな人が趙雲(ちょううん)、関羽(かんう)、呂布(
そんな話題が出たときにはいたずらでこんなクイズを出す。
<三国志クイズ>
「魏」の曹操、「呉」の孫権、「蜀」の劉備。結局勝ったのは誰?
以下ネタバレありとなる。
最終結論を知らずに三国志を読みたいとお思いの方は、
日本人の『三国志』知識は吉川英治の小説に負うところが多い。
従って、三国志を(最後まで)読んでない方は、三国志の勝者も「
劉備の「蜀」は三国のなかで真っ先に滅んでしまうのだ。
「じゃあ、魏の曹操が勝ったの?」と考えるのも早合点。「
結論をいうと「晋の司馬炎」なのである。
司馬炎(しばえん)が魏の国を乗っ取り(クーデターに成功し)「
さて、王様となった司馬炎という男には笑えない後日談がある。
晋王朝統一後は、政治への興味を一気になくしてしまったのだ。
なんということ。劉備や孔明や曹操や孫権が天国でそれを知り、
<あすにつづく>